激しくなる雨の中、やってきました「滋賀県立陶芸の森」
ここには4つのエリアに分かれて、コンセプトの異なる展示やワークショップ、物販などがあり、今回私たちが訪れたのは陶芸館(陶芸美術館)というエリア。
敷地内に入って、更に山を登ったてっぺんにあります。
園内を徒歩でショートカットすることもできますが、移動している人が「どう見ても登山」だったので、車で外周を登って行くことにしました。
駐車場から出てすぐのところにあった1.5メートルほどの立体作品。
やはり焼き物で出来ています。
作品が点在する丘にある短い階段を登って行きます
おや、これは…
イシクラゲじゃないですか!
凄い立派な個体群です。これひょっとして食べられるんじゃないかしら?まあ園内の物なので採ったりはしませんけど・・・
到着しました!
この度の一番の目的は「リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界 -クラシックな名作とともに」
今年(2024年)の3月に亡くなったリサ・ラーソンさんの作品を、陶芸の物を中心に集めた展示です。なお、会場内の撮影は許可されていないので写真はありません。すみません。
「リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界 -クラシックな名作とともに」は巡回展で、滋賀での会期は2024年03月02日(土)~ 2024年05月26日(日)です。リサさんが亡くなったのは3月11日なので、追悼展として企画されたものではありませんが、はからずもリサさんのファンの方の参詣の場にもなってしまいました。
なお、追悼展は東京のギャラリー「のこぎり」で開催されるようです
もちろん私も大好きで、Webの会社でバイトをしていた時は毎日リサ・ラーソンさんのランチバッグにお弁当を入れて出勤していました。夫がお弁当を入れて出かけて、捨てて帰ったときは、同じものを探して購入し直しました。
(使い捨てかと思ったとは夫の弁。一生限定グッズの抽選に外れ続ける呪いにかかると良いと思う…!)
リサ・ラーソンさんの造形の魅力の一つは、あの独特な消化されかけみたいな丸いフォルムだと思うんですが(言い方…)、なんていうか、気持ち悪く見えるギリッギリのところにちゃんと置いてあって、それがとても強い印象を残すんですよね。すごく巧いなあ、良いなあって思います。
平日の大雨の中にもかかわらず、リサさんのファンらしき人がひっきりなしに訪れ、決して安くはないミュージアムグッズを腕いっぱいに抱えるようにして購入していく様子が見られました。
かい貴重な数量限定復刻版や、今回の展示会限定グッズも多数。
どれも見れば欲しくなってしまって困りましたが、滋賀会場限定グッズからTシャツ2枚を選んで購入。
閑話休題
私がミュージアムショップで幸せに浸っている頃、展示場内で絵を見ていた息子が、ちょっと大変なことになっていました。
なんと、展示している絵が上下逆に展示されていることを発見してしまったというのです。息子が言うには「入り口にあった図録でちらっと見た絵と絵柄が違う」「右上が不自然に空いていて、そこにサインらしき模様が見える」と。
側にいたスタッフの人に尋ねてみたところ、「確かに図録と違う」「展示の責任者を呼んでくるのでお待ちください」ということになり、「今待っている」とのこと。
えええ?そんなまさか…!?とはいえ、こういう事件は全くないわけではありません。つい最近もモンドリアンの「New York City I」が上下さかさまで75年も展示されていたことが判明したばかりです。
やや経って、バタバタと学芸員の方が上階から降りて来られて説明してくださいました。この作品が世に出た経緯や、この巡回展での位置付けなどを丁寧に教えていただいたのですが、要約すると「元々上下の判然としない作品であり、今回は現場の判断でこのようにした」ということみたいです。まあ、うっかりというわけではなかったようで良かったです。
しかし、ちらっと本で見た抽象画の絵柄を覚えてたって、うちの息子ちょっと凄くないですか。
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