昨日、デジタル絵を練習していますという記事を書いたのですが…

 

一応令和の漫画家であるからには、出版社などには

デジタルデータで入稿をしているわけです。

週4でWeb制作会社でも働いているので、そちらの業務内では

ウェブサイトにイラストも描いています。

 

あれおかしいよ?デジタルイラストが描けないのに?

 

はい、描けません。

でもAdobeの描画ソフトはある程度使えるので

なんちゃってな方法を駆使して何とかしているのです。

 

今回はそのデジタルデータをどうやって作っているかという話。

 

 

 

1.ペンで描いて、スキャナーで一発撮り。

 

まず、最もシンプルな方法。4コマ漫画を掲載しているブログ

「でこぼこ兄妹日記」は、この方法で作られています。

 

 

2.アナログで下書きをして、人物や背景などの、

曲線で構成されている部分をペンで描いてスキャン。

取り込んだ線画をPhotoshopで展開し、着彩したり、

枠線をつけたりして仕上げる。

 

少し手間はかかりますが、手描きの味を残した上で、

後から手を加えることができるというデジタルの特性をも

活かせるハイブリッドな手法です。

 

紙の出版で描かせていただいているイラストや漫画は

現状この方法で制作しています。

Webだと「LITALICO発達ナビ」で描かせていただいている

コラムの挿入カットがこれです。

 

 

3.PhotoshopかIllustratorを開いてペンツールを選択し、

マウスでぐりぐり描く。

 

一般の会社に入るとPCはあっても専用のタブレットなんか

貸与してもらえないよね。だったらある程度マウスで描ける

ようになっとけば、どこでもイラストの仕事ができて便利?

と言っていたら、ある程度描けるようになりました。

ワコムのタブレットが35万とかしていた時代の話です。

 

例えば↑↑↑上のカットとかはマウスで一発書きです。

人物をペンツールで描いた後、内部描画で色を塗り分割。

仕上げに雪ブラシ(自作)で煙を描いて重ねました。

 

この一連の作業を普通のマウスでやっていることを

同業者に知られると、大体「クレイジー」と言われます。

 

 

実は、去年の年末、ウェブの会社の方で受けた仕事で

サイト丸ごとデジタルカット120点祭り(仮称)がありまして…

さすがに正月中ずっと肘が痛くてかなわなかったのですよね…。

 

クレイジーな方法をいつまでも使ってはいられないと悟り、

今年こそは、セオリー通りタブレットペンでデジタル絵を描こうと

元旦の曇り空に固く誓ったのでした。