《成長》に関するリミッティング・ビリーフ
【リミッティング・ビリーフ】
● 成長してはいけない
【主訴】
・「(私はまだ子どもだから、)できない」と思ってしまう
・「依存的で、自分で解決しようとしない」「自分の力で深く考えられない」「最後までやり遂げられない」「大事なところでよく失敗する」「いつも時間に遅れる」「うっかりミスを繰り返す」等、「できない人」の立場を取る
・義務感や使命感が希薄(「昇進する」「リーダーになる」等、責任ある立場を任されるのが苦手)
・自分のことしか考えていない
・笑ってごまかす(できない事、失敗した事を楽しそうに話す)
・甘えん坊キャラ(失敗しても許される)
・些細なことでよく口ゲンカをする(子どものような心理状態にいることが多いので)
・容姿や振る舞い等が実際の年齢よりも幼い
・子どもや子どもっぽい人を見ているとイライラする(子どもがライバル
・男性のロリータ・コンプレックス、女性のファーザー・コンプレックス
【刷り込みの場面】
・過保護、過干渉の親に育てられた
・末っ子に生まれて、「お前はまだ小さいから」と親が代わりに何でもしてくれた
・子どもっぽい振る舞いをしたときだけ、「子どもらしくてかわいいね」と条件付きで可愛いがられた
・自分が無力で何もできないと、親が喜んだ
・親がいつまでも小さい頃の話ばかりをする(「あの頃は可愛かったねえ・・・」)
・何かをしようとすると、「子どものくせに・・・」と否定された
・子どもの頃、親から何の期待もされずに育った・子どもの頃、両親からまったく可愛いがられなかった
・性的、肉体的虐待を受けた
・親から「大人は大変だ」と聞かされてきた・子どもの頃に母親が父親に依存している姿を見て育った
【リミッティング・ビリーフ】
●セクシーになってはいけない
【主訴】
・セックスに対して嫌悪感や罪悪感を感じる。セックスをすると咳や涙が出る
・セックスが怖い
・セックスをしてあげている感じがする(自分が楽しめないので、相手が体目的のように感じてしまう)
・(女性の)不感症
・セクシーな女性に対して嫌悪感を感じる
・服を選ぶときにイヤラシク見えないかどうかが気になる
・下ネタを異常に嫌う
・過剰にセクシーな格好をする
・セックスについて無関心、無頓着、無防備(たとえば、避妊しない。自分が女性として性的な対象として見られている意識がなく、誘われたらすぐについて行く等)
・性的な事について自分は関係ないと思っていて、まったく理解しようとしない
【刷り込みの場面】
・自分の身体的な成長を親が嫌がった
・身体的に成長してセクシーになっていく娘に対して恐れを感じた父親が、娘から距離を作り、娘は「セクシーになると父親から愛されなくなる」と思い込んだ
・親の性的ないやらしい言葉や態度に嫌悪感を感じた
・家庭内で性的な話題はタブーだった
・性的虐待、レイプ(「自分がセクシーだからこんな痛い目に遭ったのだ」)
【リミッティング・ビリーフ】
●子どもであってはいけない
【主訴】
・「ああしろ、こうしろ」と、人に対して指示的、支配的になってしまう(親的な立場を取りたがる)
・何でも率先してやらなければ気がすまない
・本当は自分が面倒を見て欲しいのに、人の面倒をみる役回りになってしまう
・かわいそうな人に過度に共感的で、同情的(カウンセラー、セラピスト、医師、看護師、福祉関係者等)
・誰からも気に入られたい気持ちが強く、人からどう思われるかが気になる
・人に気を使いすぎる
・誰に対しても常に「いい子」「いい人」であろうとする
・人に合わせて本心でないことを言ってしまう
・わがままを言えない
・人に甘えられない
・感情表現が苦手で、喜怒哀楽の感情を自然に表現できない
・「欲しい/いらない」「好き/嫌い」といった意思表示ができない
・人前ではしゃげない
・子どもや子どもっぽい人が苦手で、見ているとイライラする
・パニック症(広場恐怖、パニック発作、予期不安)
・全般性不安障害
・対人恐怖症
【刷り込みの場面】
・親のしつけが厳しかった
・両親とも真面目で、いつもきちっとした人だった
・親から過度な期待をかけられた
・親から「あなたはお兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから」と言われて、甘えさせてもらえなかった
・親から「泣くのは赤ちゃんだけよ」等と言われ、子どもっぽい振る舞いを許されなかった
・自由や楽しみ、子どもらしい活動を禁止されていた
・いつも「良い子」を演じることで、親から愛されようとした
・子どもの頃に父親を亡くし、「自分がしっかりしなくては」「自分が残りの家族の面倒を見よう」と決断した
・両親のケンカが絶えず、それを見るたびに「自分が何とかしなければ」と思っていた
・いつも親が大変そう(忙しそう)にしていて、「自分だけ遊んではいけない」「自分もシッカリしなければ」と決断した
・うつ状態の親を喜ばせようとしたり、子どもの頃から親の感情の面倒をみて、「自分が親を幸せにしてあげよう」と決断した
・性的、肉体的虐待を受けたときに、「子どもだからこんな風に虐げられたんだ」と思い込んだ
【リミッティング・ビリーフ】
●親から自立してはいけない
【主訴】
・親離れできない(「私が離れると、お母さんが寂しさから病気になって死んでしまいそう・・・」)
・親離れが恐い
・独り暮らしができない
・用事が済んだらすぐに家に帰らないといけないと思ってしまう
・(旅行先等で)親が一緒にいないと不安になる
・(旅行先等で)親が一緒にいないときだけ自由に感じる
・離れると親に攻撃されそうで恐い
・摂食障害が治らない(私の病気が治ってしまうと、母親から離れなくてはならない)
・分離不安障害
・依存性パーソナリティ障害
【刷り込みの場面】
・子どもの世話だけが生きがいで、子どもを手元から放したくない母親から、「お前がいなくなるとお母さんは・・・」と言ったようなメッセージを与えられてきた
・心配性で過保護、過干渉な親から、「私から離れると危険だよ」というメッセージを与えられてきた
【リミッティング・ビリーフ】
●自由に行動してはいけない(自分の人生を生きてはいけない)
【主訴】
・自分の考えで行動しようとすると、恐怖を感じる、身体が固くなる、心臓がドキドキする
・自分に自信がないために、やりたいことができない
・やりたいことが見つからない(なぜなら、やりたいことをさせてもらったことがないので、「やりたい」という気持ちを抑圧している)
・やりたいことをやると罪悪感を感じる
・頭では考えるけれども(計画はするけれども)、実際にはやらない
・考えるばかりで、結論を出せない
・やらない言い訳、できない言い訳が多い
・優柔不断
・心配性
・やる前から「自分にはできない」と思ってしまう
・仕事の着手が遅い
・「これでいいですか?」と他人に行動の許可を求めたがる
・いいたいことが言えないので、人に合わせてしまう
・ハッキリと断れない、イヤと言えない
・強迫性障害(不潔強迫、確認行為、加害恐怖、被害恐怖、自殺恐怖、疾病恐怖、縁起恐怖、不完全恐怖、保存強迫、数唱強迫)
・強迫性・依存性パーソナリティ障害
・ひきこもり
【刷り込みの場面】
・心配性で、過保護、過干渉の親に育てられたために、「自分がすることで、正しいことや安全なことは一つもない」「もう自分で考えるのは面倒だから止めてしまおう」と思い込み、いつも何かを指示してくれる人を見つけるようになった
・「ああしろ、こうしろ」と指示的で支配的な親に育てられたために自立性を失い、「私は考えてはいけない」「私が考えると間違う」と思うようになった
・親が恐怖心が強く、行動をしない人だった
・「一度失敗すると取り返しがつかないよ」と言われて育てられた
・失敗すると責められた
・上手くできてもほめられなかった
・いじめや虐待を受けたことがある
【リミッティング・ビリーフ】
●考えてはいけない、自分が考えたいように考えてはいけない、特定のことについて考えてはいけない
【主訴】
・自分で考えない
・自分の意見がない
・自分で決められない
・自分の考えを求められると、頭の中が真っ白になって何も考えられなくなる
・考える場面になると、頭が混乱する
・考える前に感情的になる。キレる
・考えることを後回しにする
・特定のこと(お金、遊び、仕事、セックス等)について考えられない
・「私は考えるのが苦手」「私は頭が悪い」と思っている
【刷り込みの場面】
・「ああしろ、こうしろ」と指示的で支配的な親に育てられた
・「あなたは私の言う通りにさえしていればいいのよ」「お前は私の言う通りにしないと失敗するよ」というタイプの親だった
・自分で考えたことに対して、親が否定的、批判的だった
・自分の考えを馬鹿にされたり、笑われたりした
・「○○(お金、遊び、セックスなど)のことは考えてはいけない」と言われた
・感情的になりやすい親だった
・親が考えない人、考えられない人だった
※【刷り込みの場面】は参考です。
幼少の頃に、その場面や出来事をどうとらえるかには個人差があります。
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