地域主権改革は日本人の心を取り戻す戦い(5・終)~ピンチはチャンス | てらしま 浩幸 オフィシャルブログ

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 これまで述べてきたように、真の住民自治・地域自治による「成熟社会型の地域経営の実現」と、原子力行政の見直しによる「本当に安全で安心な市民生活の実現」に真剣に向き合うためには、福岡市政を超えた国政の改革が不可欠となります。  この2つの点に目をつむったままでは、私自身、自分をごまかし続けなければなりません。


 日本は今、まさに「変革の時期」「維新回天」のときを迎えています。 また、そういう時期であるからこそ、「国のかたちを大きく変える戦いに挑戦させていただきたい!!」そのような想いで、先般、みんなの党の衆議院福岡県第3区支部長に就任させていただきました。


 大変、困難な戦いではありますが、私は、ピンチのなかにこそ、チャンスの芽があると考えています。たとえば、地域がしっかりと力を持って、地域のことを地域のみんなで決定していくという考え方は、もともと、日本人のDNAのなかにある思想であると思っています。


 日本には「向こう三軒両隣」という文化、つまり、お互いが何かと助け合ってきた良き習慣がありました。そこには、信頼と協力の絆によって結ばれた地域コミュニティが存在していました。お味噌やお醤油を貸し合ったり、子供をちょっとあずかってくれと頼まれれば快く自分の子ども同様にかわいがるといった風情がありました。日々の生活のなかで、ともに助け合い、協力し合ってきた文化です。


 しかし、現在の日本人は、戦後の復興の高度成長社会おいて、核家族化の進展や過度な競争社会にさらされるなかで、このような良き習慣をいつしか忘れてしまっていたのではないでしょうか。私は、地域主権改革というのは、このような日本人が忘れてしまっていた「大切な心」を取り戻す戦いであると思います。


 つまり、地域主権改革は、厳しい戦いではあるけれども、それは実は、日本人の心を取り戻すことにより、日本が再び世界に誇れる共生の国となるチャンスであるととらえることができると考えています。


 昨年(2011年)の3.11の東日本大震災では、被災地のみなさんの冷静な対応や国民全体に広がった支援に動きに対して世界中から賞賛の声が上がりました。あのとき、日本中の国民が、「被災地のみなまさんのために自分が何かできることはないだろうか」と真剣に考えました。私は、そのときこそ、日本人がそれまで忘れかけていた「大切な心」を取り戻した瞬間ではないかと感じました。


 そういう共生の心を持つ日本人だからこそ、これからの困難な改革も必ず乗り越えていけると確信しています。皆様と共に力を合わせて、新しい仕組みづくりに邁進していく決意と覚悟であります。ぜひ、ご支援を賜りますよう心からお願いを申し上げます。


 最後となりましたが、3.11の東日本大震災では、多くの方が犠牲になり、今まだ多くの方が避難生活に苦しんでおられます。心からご冥福とお見舞いを申し上げますとともに、1日も早い復興を衷心より祈念いたします。

(了)