あきの幸せはどれくらい続いただろうか?

半年も続かなかったように思う。

 

あきの悪い癖というか

私が辟易していたことに

 

結論の出ないこと(言っても仕方ないこと)を

ずーっと話し続けるというのがあった。

 

例えば、ある試験を受けて結果が出るまでの間、

『ねぇ、受かってると思う?落ちてたらどうしよう。』

って1回なら、励ますことも気を紛らわすようなことも

言ってあげられるんだけど、

会っている間中、ずーっと同じことを繰り返す。

 

彼氏のこと事になるともっと顕著で

彼氏の気になる行動を

「ねぇ、どう思う?

あーかもしれないこーかもしれない」

と、延々話し続ける。

 

私が「こうなんじゃない」と

聞いた話から判断してを言うと、

「えー、でも

こうかもしれない、あーかもしれない。」

 

別に意見は求めてないんですよね。

 

ただ、彼のことで頭がいっぱいで、

その話をし続けたいだけ(笑)

なので話は、終わる気配がない。

 

私は、今でも自分の話を人にするのが苦手だ。

事が終わって、自分の中で消化できてはじめて

「こんな事があったんだー」と笑い話にして話す。

 

しんどい時は、文章にして

整理するくらいいが精一杯。

恋愛関係の悩み事は、たまにあやに話すくらいだ。

あやが恋愛のスペシャリストだと言うのもあるが、

ジャッジせずにただ聞いてくれるという

包容力のせいだと思う。

 

人に気軽に相談できて

発散できる人は羨ましくもあるが

こればかりは、体質だから仕方ない。

 

あきの話も、のろけなら笑い話で済むのだが、

うまくいってない時は悲壮感漂いながら

「あーでもない、こーでもない」が始まる。

 

電話で、相談(?)受けていたその日は、

風邪気味で熱があった。

 

早く休みたいんだけど、

悲壮感漂うあきの電話を切る事ができなかった。

風邪をひいていること、熱があることを伝えたが

終わる気配がない。

 

一度終わったのに、また電話がかかってきた。

最後は私がキレて電話を切った。

「熱でしんどいって、何回言ったらわかる💢」

 

30分後、今度は訪ねてきた。

手には、おでんの入った鍋。

食べた事がないくらい、甘いおでんだった。

一口食べた時は、うわっと思ったが

食べ切った頃には、ちょっとクセになる感じがした。

 

私の作るおでんが、少し甘めなのは

この時のおでんのせいかもしれない。

 

腹が立つけど、憎めない感じ。

あきはずーっとそんな感じだった。