26歳、あやが結婚したことで3人で会うことが減り

私の身辺もちょとづつ変化が訪れていた。

 

まず、私は切れたようで切れていなかった

元彼と完全に切れた。

 

独立した先輩の会社に、二度目の転職。

これを機に引越しをして、同じ市内ではあるものの

あきのうちとは大分離れた。

 

あきあきで新しい恋が始まっていた。

 

ある日、私の仕事がらみのイベントに

一緒に行く約束をしていた。


当日、約束の場に現れないあき

家に電話しても出ない。携帯電話のない時代。

こうなると、連絡の取りようがない。

あきらめて一人で出かけた。

 

結局、連絡が取れたのはその日の夜。

ドタキャンを謝るどころか

新しい恋の話を延々された。

 

あきは、この時だけでなく

約束をドタキャンすることがたまにあった。

大抵理由は偏頭痛と言っていたが、

要は、気が進まなくなったのだ。

 

貴子さんによって、きちんと育てられているので

人の好意は無碍にできないお人よしな所がある。

 

でも、どうしても気が進まない時は、

ドタキャンということになるのだ。

 

はなから自分に嘘のつけない私からしたら

なんで、初めから断らないのかいつも疑問だった。

 

この時は、単に私との約束より

新しい恋を優先したと言うことだった。

 

『いや、100歩譲って

ドタキャンは仕方ないにしても

連絡ぐらいして!💢』

 

いくら、怒っても頭は新しい恋人のことでいっぱいのようで

私の抗議は届かなかった(笑)

 

新しい恋人「北山さん」は、やはり東京の有名私大卒。

大手メーカー勤務だった。ブレない(笑)