あきとは没交渉だったが、

高校時代の友達とは時々会っていた。

 

あやは同じ市内で一人暮らししていたので

よく行き来していた。

 

その頃の私は、2年近く付き合っていた彼氏に振られ

傷心の上、転職して多忙を極めていた。

 

23歳になったころ、

あきと会うからみやもおいで」とあやに誘われて

あきと再会することになる。

 

大手有名会社のOLあきは、

イケイケに磨きがかかっていた。

 

偶然にも、あきは私が住んでいるマンションから

徒歩5分のところに住んでいた(笑)

 

学生時代は、苦手意識が強かったあきだが、

1対1で話すとやはり面白い。

圧倒的な情報量とセンス。

ぽんぽん返ってくる会話は刺激的で、

時々会って遊ぶようになった。

 

その頃には、

「前に繁華街であき見かけたけど、反射的に隠れたよ。

肩で風切って歩いてて怖かった(笑)」と

笑い話で言えるくらいには、仲良くなっていた。

 

あやと3人で会うことも多かったが、

あきとは家が近かかったので、

お互いの家に行ったり

近所のファミレスでぐだぐだしたり

カラオケで何時間も歌ったりと

二人で会うことも多かった。

 

因みに、カラオケはあやがダントツに上手かった。

あきもかなり上手く、誰かが歌っていると

被せてハモリを入れてくる迷惑なタイプでした(笑)

なんせ私は、カラオケが苦手で

へたっぴだったので

ハモリに釣られて大惨事になることしばしば。

まあ、そんなことも楽しかった20代。