「正射必中（せいしゃひっちゅう）」
というコトバを知っていますか？
弓道での教えで、
次のような意味があるそうです。
「的を狙おうとせず、
弓を射るまでの動作を大切にすれば、
おのずと的に当たる」
という考え。
「当てる」のではなく、
「当たる」という境地。
「日本経済新聞」に載っていました。
（2017年8月27日付）
弓道を趣味とする
フランス人の外資系日本法人社長、
ジェローム・シュシャンさんの記事です。
もう1ヶ月以上もの。
読んだとき、思わず切り取っていました。
「正射必中」。
私は、記事を読んで知ったコトバ。
「結果が全ての西洋にはない、
プロセスを重視する点が
新鮮に感じました」
と、ジェローム・シュシャンさんが
このコトバに出会ったときのことを
記事中で振り返っていらっしゃいました。
私が、この記事が気になったのは、
弓道の教えが、仕事も同じようなもの感じ、
印象的だったから。
的に当てたいというのは、
売りたい、利益を出したいという
気持ちにとらわれてしまうこと。
売りたいという気持ちに
フォーカスしてしまうと、
自分本位でしかありません。
お客さまが、
ただの数字になってしまう。
フォーカスすべきは、
お客さまの悩み、問題解決です。
「買ってほしい」、
「申し込んでほしい」など、
といったこちら側の利益のためだけ、
アピール重視の情報発信では、
お客さまの心を射ることはできません。
お客さまの悩みを理解し、
問題解決をとことん考える。
数字（結果）は大事です。
しかし、自分がコントロールできる
プロセスに集中した方が、
気持ちは安定しますし、
結果もついてくると私は感じています。
ご自分でコントロールできる情報発信。
ぜひ、大事にしてくださいね。
いくらいい商品やサービスがあっても、
伝えなければ、伝わりませんから。
弓道もビジネスも、
もしかしたら、スポーツや音楽などなども。
基本はシンプルで、似通っている
そんなことを改めて感じた記事でした。
記事に出ていたジェローム・シュシャンさん、
調べてみたら、
「ゴディバ・ジャパン」の社長さんでした。
（ヘェ〜）
