艶っぽさ | 寺岡呼人 オフィシャルブログ 「LONG GOOD-BYE」 Powered by Ameba

艶っぽさ

「艶っぽさ」という言葉を最近よく考える。

昔の映画に出てくる人達は皆艶っぽかったし、ファッションもすてきだった。
時代はどんどん進化し、文明も進化してるように、一見みえる。

しかし、

フィルムがデジカメに。
アナログレコードからデータに。
車のバンパーなどもメッキ塗装はほぼ全滅して、安いプラスチックのようなものに。

そこへ来てLEDだ。
最近、消費電力量やら電気代値上げなどの問題で、何個か買って付け替えてみた。

すると、そこに映し出された食事、鏡に映る自分の姿、部屋の光景、、、これが一変する。
なんとも味気ないのだ。

この光に照らされて、生活するのと、電球色で生活するのでは、人生の価値観が変わってくると思う。

つまり「艶」がないのだ。


先日知人の家で聴いた蓄音機。
人力で巻いて、ボリュームもなく、あのラッパからダイレクトに出てくる音を聴いた時の音、これはハイレゾには再現できない「艶っぽさ」があった。

クリストファー・ノーランが未だにフィルム撮影に拘ってるのも、彼には「艶」が分かってるからだと思う。

我々も、どんな時代であろうとも「艶」を意識した仕事、生き方をしたいものだ。