「リーダーシップ論」 | 寺岡呼人 オフィシャルブログ 「LONG GOOD-BYE」 Powered by Ameba

「リーダーシップ論」

「リーダーシップ論」


また敬愛するイープラス橋本社長からの社内向けのメルマガがきた。
以下、抜粋。


「人格劣る稼ぎ頭は、出世させるべきか?」

A 人格がよくて、実績のある人
B 人格が悪くて、実績のある人
C 人格がよくて、実績のない人

管理職としてふさわしい順は、A→C→Bなのです。

今日はこの話をじっくりしたいと思います。

この問題についてサイバーエージェントの藤田晋社長は
このように答えています。

私は管理職に登用する際の選択基準を、一にも二にも人格に置いている。
もちろん、人格が優れていて実績も高ければ文句はないのだが、人格と実績のどちらを優先するかといえば、圧倒的に人格のほうである。
特に、実績があって人格の悪い人間、つまりBタイプの社員は絶対管理職に上げないようにしている。

「なまじ自信を持っているだけに、このタイプの扱いが、最も厄介だからである」
(藤田氏談)

私の経験で言えばこういうタイプの共通点は


謙虚でなく、妙に自信家。自慢したがる。
人に対して感謝がない。
自分一人で育ったと勘違いしている。
よって部下に愛情がない。育てない。
肝心な仕事は人に渡さない。
長期戦略がない。仕事に夢がない。
仕事そのものを愛していない。
組織より自分が大事。


こういうタイプに限って会社批判、上司批判を口にするので、下からすると会社が一枚岩に見えず疑心暗鬼にかられることになる。
要は会社、組織より自分中心主義なのです。


現代の代表的経営者の稲盛和夫は次のように言っている。

リーダーには才よりも徳が求められる。

人の上に立つものは、人格、勇気、能力の3つの要素が必要だが、その3つの要素に序列をつけるなら、
一が人格、二が勇気、三が能力であると述べている。


では「人格が悪くて、実績のある人」をどう扱ったらいいのでしょうか?

西郷隆盛はこう言っています。
「徳高き者には地位を与え、功績多き者には禄を与えよ」と述べ、功績にはお金で報いればよい、
人格の高潔なものこそ高い地位に据えよ、言っています。


業績は評価しやすいですが、人格はなかなか評価しづらいですね。
人格の評価システムこそ、重要なのではないでしょうか?

勇気のいることですが、こういう問題が客観的に前向きに取り組まれているかどうかが発展する会社と、
衰退していく会社の差になっていくと思います。



以上がメルマガの一部。

戦後の競争社会の原理はとっくに崩壊し、日本は世界の中で何処に向かうのか。
またまた経済が成長し、バブルがくると思ってるとしたら、大間違いだと思うし、冷戦時代が来るとも思わない。
アインシュタインが来日した時に「将来世界が滅亡の危機に瀕した時、それを救えるのは日本人だけだ」と言ったのは、日本人が持ち得てる「徳」の事を指してるんじゃないかと、勝手に思ってる。

そして、その「徳」を真ん中に据えた人材登用が重要になってくるのかもしれない。


僕は昔から「実績ある人」は敢えて、重用してないかもしれない。
色がついてないけど「真面目」「性格がいい」「明るい」それが基本になってると思う。

「仕事」はある程度まで覚えられるものだ。
それ以上に「人格」こそが、その先の「クリエイティブ」を生み出すんじゃないだろうか。

もっといえば、それが日本が世界に打って出る唯一無二の武器だと思う。