母校で講演

先日は母校の高校で90周年記念講演に呼ばれた。
講演とライブという一風変わった講演だけど（笑）。

前日にリハーサルでいくと横断幕に「寺岡呼人先生」の文字が、「先生って（笑）」バンドのみんなも大ウケしてた。
そして、リハーサルの為に体育館へ。ここでも大きな横断幕（笑）。

懐かしいような、でももうすっかり忘れたような体育館。
高校の頃にバンドやったのは旧体育館だったかのな。




リハーサルをしてみると思いの外、やりやすい。
もっと会場が響いてやりにくいのかと思ってたから、意外。
聞いてみると、ステージの反対側には吸音材が入ってるらしい！
イヤモニも使わずに済んだ。

リハーサルが終わり、みんなで実家に向かい、近所の銭湯にいき、全員で雑魚寝（笑）。合宿みたいだった。


当日は、朝の11時から体育館で講演とライブ。
最近、大学でも教えてるせいか、生徒がおしゃべりしてようが、全然気にならない（笑）。呼人、たくましくなりました。

講演のタイトルは「松永の海」。
メモしたりすると、うまくいかないと思い、原稿なしで喋った。
なんとかうまく喋れた（と思う）。

そして、ライブ。
今の高校生に僕の音楽をどう伝えたらいいのかなと思ったけど、「寺岡呼人」を見せること以外にできないので、いつも通りやった。
こういうのは「感じる」ものなので、伝わる人には伝わるし、伝わらない人には伝わらないものだ。

これまたいつものライブとはまた違う空気の中、うまくできた（と思う）。

ライブの後は同級生が30人ほどきてくれてた。
みんな、大学生の子供がいてびっくり、、、、。
久しぶりに会うから緊張したけど、でもなんか嬉しかった。

その夜は親戚とバーベキュー大会だったのだが、高校の恩師が「おまえ、田舎に対して一区切りついただろう」と言われた。




そうかもしれない。
あれだけ、出たくて出たくてしようがなかった田舎にこうして帰ってきて、喋ってる。ライブしてる。同級生と会って、親戚とご飯食べてる。
田舎に対する、僕の何かが変わったのかもしれない。

講演のタイトルを「松永の海」にしたのは、竜王山という山に登った時に、松永の海に差し込む、幾筋もの夕暮れの光がスポットライトみたいに照らしていて、その美しさ、京都のお寺の庭のような造形の瀬戸内海。
それを望む松永の町が、美しいと初めて3年前に思ったのだ。