褒める教育と
叱る教育
どちらがよいのかと聞かれることがおおい。
正解はどちらでもない。
最近は褒めてのばすとかいっているが、
ただ褒めたらのびるかというと、そんな簡単なものではない。
ただ、人間意識しないとなかなか人を褒められないものだ。
だから、褒める方向に意識を向けておくことは大事ではある。
中学では、テスト返しの季節だが、
ここでもいかに褒めて、叱るかが大事になる。
褒めるポイントや、叱るポイントは点数ではない。
過程にある。
こんな点数とって、何を勉強してきたんだ!!
といってもはじまらない。
たとえば、
「英語の問題の1のかっこ1の問題は、単語のスペルミスだし、他にも5個くらいあるから、
文法はだいたい理解しているみたいだし、スペルミスを無くすために毎日単語の練習をしてみよう」
とか、
「数学の計算でもミスをしてるからこれでは難しい問題に取り組めない。
まずは計算からしっかりやろうか」
と、具体的に結果から見られるこれからすべき行動を指摘して、
それから、
「単語がかけなかったのは、やっぱり毎日やってなかったからだよね。
記憶はテスト前だけじゃ難しいでしょ?
テレビ見たりしてだらだらやっちゃったからね。
それも覚えられない原因かもしれない。次のテストに向けて覚え方を考え直そう」
テスト前の行動を交えて叱る。
また、できていたところや、
テスト前の行動でえらかったなとおもうところは褒める。
たとえば、
「でもこんなにテスト前に勉強したのは始めてだもんね。
よくあんなにたくさんの時間机に向かったね」
とか
「テスト直前はほんとうに一生懸命だったし、
社会もはじめてまとめノートつくったりしたもんね。
結果には出なかったけど、また続けてみようね」
とか、本人が努力したところや、
次もして欲しいことはぜったににほめてあげる。
これを間違えると、
子供は絶対に勉強してやるものかと思ったりもする。
点数をしかるという行為は、
子供がテスト勉強をしたことに対する行動否定になる。
問題もみない。
解答もみない。
でも叱っている方がもしいらしゃったら、絶対にやめていただきたい。
また、もし問題をみたり解答をみても、
ちんぷんかんぷんなら、
勉強に口出しをしても子供は
「どうせ親のいうことなんか聞いたって無駄」
としか思わない。
そういう場合は、塾などに任せて、なにも言わないのがよい。
勉強していない姿をみて叱るなら、具体的な指示を。
それができないなら勉強している姿を見て褒めることだけしてほしい。
ちなみに、
「自分も学生のころはそれくらい勉強した」
などといっても、なんの効果もない。
説得力もない。
このテストにたいする褒め方や叱り方は、
仕事をしているときは部下につかえる。
部下も同じである。