卒業生たちの便りが相次ぐ。

ひとりは入籍し、ひとりは出産し、ひとりは長年悩み続け離婚した。

40年も続けてきたので一人一人の人生のいろいろな場面に立ち合わせてもらった。

学びは人生のほんの一部。

その時どんな環境でどんな思いでいたかによって学びの質も違ってくる。

ただ学びを通してその一人の人が物事に向き合う姿勢はずっとその人の根幹を流れていくと思う。

そこに培われていたものは何年経っても人生の出来事に対しての向き合い方に貫かれる

 

どれだけ勉強に対して不真面目に向いていても、その子の根底に流れるものが本当は大切だと思う。

そこを見極めてあげること。

それはやはりその子を信じることなのだと思う。

どれだけ勉強に対して不真面目であっても、生活に張りがないとしてもその子が諦めないことを認めてあげてほしい。

どの子にも理由がある。

そうなっている理由がある。

今見えているものの底にあるものを見てあげて欲しい。

卒業生たちの一生懸命な生き方を見ていると心からそう思う。

どう生きていくかがその人の生きる力になる。