青年から成人になる過程で、「発達を守ってもらって育つ人」から「自らと仲間の発達を自分で守る人」になる。
ただその際には、大人から引き続き守られることもまた必要でもある。
そういうプロセスを、15歳頃から35歳ころまでの間を、乳幼児健診のようにフォローしていく仕組みが必要だと思っている。
同時に、乳幼児健診と同じやり方でよいとも思っていない。
そもそも壮大な話でありすぎて、具体的な行動も何もない状況ではある。ただつらつらと、そんなことをここ何年か考えている。
そんな中、かなり衝撃的なレポートを読んだ。
暴力によって、自分で発達を守れるようになるより早い段階で、発達を破壊されてしまった若い人たちの体験談だった。
家庭内の暴力もあれば、学校での暴力もある。殴る蹴るの暴力や性暴力、そして心理的・精神的暴力が常に一緒についてくる。
彼女たちは今も苦しんでいて、その苦しみのあまりにさらに自分を傷つける行動もしてしまうことが少なくない。
そのレポートは、変な言い方だが「普通の大学生」のレポートだった。
そのことはつまり、私の授業を受けている学生の中にも、「普通に」そういう目に遭ってきた人(今も遭っている人)がいるわけだ。
さてそういう人たちを、どうやってサポートにつなぐか?
乳幼児健診のような形ではとても無理だろう。1人1人にじっくりと話を聞いたりして、ようやく心を開くことがあって、サポートにつながることがあるというところだろう。けれど、膨大な人数の青年に対して、それをするのは物理的に無理だ。
ありうるとすると、健診に際して、必要なサポート窓口の存在を、強調して強調して訴えることかしら?
彼女・彼らの発達は、ひどく破壊されてはいるけれど、死んでいるわけではないから。サポート窓口につながる可能性もある。
そんな簡単ではないと言われるかとは思うけれど…。
ただいずれにせよ青年期の発達支援には、彼女・彼ら自身の発達する力を使っていくことがどうしても必要なんじゃないかな…?とは思った。

