オリンピック | 1週間で勝手に勉強する子供に変わる、親勉!

1週間で勝手に勉強する子供に変わる、親勉!

東京で全国から参加されるお母さん方に
『1週間で勝手に勉強する子供に変わる、楽しい家庭学習 親勉』を
お伝えしています。


一週間で勝手に勉強する子供に変わる、
楽しい家庭学習 母勉プロデューサー
小室尚子です。


年末に、一年を振り替える報道を多く見ました。

特に、東京オリンピックの決定の場面は、何度みても感動的です。


受験はある意味、オリンピックと似ています。

私と娘は、中学入試を目標に、努力を重ねました。
本人もとても頑張りましたが、私もがんばりました。

大量の宿題をこなす事は勿論のこと、
車に乗っても勉強出来るようにと単語帳を作ったり
地名や年号を覚えるためのCDを聞かせたり、
外食するときは、テキストを持参させ、
食べるとき以外の時間を勉強に使いました。


スキー場やディズニーランドに行っても、
ポケットに入る単語帳を持参させ、
ちょっとした空き時間に勉強させました。


そのような生活を数年間続け、一日も受験のことを忘れることなく、
本番である入試にのぞんだのです。


中学入試の雰囲気は、異様です。

受験生だけで数百人、それに付き添う父兄、
そして校門前には受験生を激励する塾関係者が100名ほどいます。



人、人、人で溢れています。

大人でもひるんでしまうような光景です。

「この何百人の中から、我が子は選ばれるのだろうか…」
と弱気になってしまいます。


第一志望中学の一次試験に落ちた連絡を主人から受けたとき、
私と娘は他校の受験が終わり、渋谷のレストランで昼食を
取っていました。


模試では、A判定で合格率80%を維持していた志望校に、
まさか落ちるとは思っていなかった
私達。


娘は、大勢の人がいるのも構わずその場で号泣しました



翌日は、落ちた志望校の二次試験です。

気持ちをなかなか切り替えられずにいる娘に、
「もう一回頑張ってみよう」
「ここまでやったんだから、もう一度行ってみよう」
と言ってみても、私自身とても気持ちが前に向きません。


二次試験は、8倍です。
合格する可能性が非常に低い数字でした。


気持ちを奮い立たせ、5時半に家を出て、志望校に向かいました。

2月の早朝は暗くてとても寒く、気持ちを明るくしてくれるような
要素は全く見あたりません。

戦う前から、既に負けを認めているような最悪のコンディションで、
志望校に着いてしまいました。



正門が近くに見えると、急に娘が小さく「あっ」と呟きました。

目線の先には、早稲田アカデミーの熊谷校の担当の先生が
いらっしゃいました。

涙が溢れ、全く言葉が出ませんでした。
先生が掛けてくださったお言葉も覚えていません。

他校の受験のときは、他にも受験生がいたり、熊谷から近いこともあり、
何度かお目にかかりましたが、今日この学校を受験するのは、娘が一人だけ

先生は娘のためだけに、わざわざ埼玉から神奈川まで来てくださったのです。
本当に有難くて有難くて有難くて…
娘を教室に送り出した後も、しばらく涙が止まりませんでした。


結局、娘は二次試験にも落ちました。
しかし数日後、繰り上がり合格をいただき、今日に至っています。

あの時、二次試験に行かなければ、娘の今はありません


受験は、揶揄の対象になりやすいものです。

揶揄する側の人達は、実際に入試を受けて合格している訳ではありません。

だから、これらの心ない中傷に傷つく必要はありません


一言に、「合格」と言っても合と格の字の間には、
見えない時間や思いが、たくさんたくさん詰まっているのです。



私と娘があの二次試験の日に感じた、耳がちぎれるほど冷たかった風

駅のホームから見た朝日のまぶしさ

電車の中の重苦しい閉塞感

志望校に向かう坂道で聞いた、何百人の受験者の後ろから迫り来る足音

正門に寒そうに私達を待っていた早稲田アカデミーの先生

先生の激励の言葉に涙をこらえ肩を震わせる娘

小さく動く頼りない背中

そして娘の人生の一大事に、

かける言葉が見つからない私の不甲斐なさ…



これが、私と娘の入試でした。



合格とか不合格とかそんな簡単で薄っぺらな言葉では
言い表せないことを体験した
のが、中学受験の経験です。



実際に体験したものにしか分からない温度や空気、その場の音、
そして人の思いが詰まっているのが受験であり、勉強です。



ネットや情報誌、まして噂でしか判断していない人達が、
体験者にするアドバイスなどあるはずがありません。


そもそも戦っててもいないものが、挑戦者を批判批評するのは、
ルール違反です。


気にする必要などありません。



オリンピックを見ながら感激出来るのは、
たったこの一瞬のためにいかに努力してきたか、
そして周りにどれだけ支えてくれた人がいたか、
そこに至るまでの物語を想像出来るからです。


受験もオリンピックも一緒です。

表彰台に登ったものにしか見えない景色が、そこにはあります。






1週間で勝手に勉強する子供に変わる、楽しい家庭学習 母勉

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