一週間で勝手に勉強する子供に変わる、
楽しい家庭学習 母勉プロデューサー
小室尚子です。
社会が大好きな我が娘は、常々「本物を見てみたい」と言っていました。
そこで、四年生のとき
出雲大社→境港→姫路城→広島・厳島神社
の旅を計画しました。
全て娘が行きたがっていた場所を盛り込んだ旅です。
47都道府県も特産物も日本の世界遺産も小学校の教書に出てくる歴史人物名も
全て覚えしまった娘は、ちょうど「日本の地形」を覚えている最中でした。
ちょっと遠出をする度に
「ここは何平野?」
「向こうに見える山の名前は?」
「これは何川?」
と、聞くのが習慣になっていていた時期です。
「向こうに見える山の名前は?」
「これは何川?」
と、聞くのが習慣になっていていた時期です。
長良川と揖斐川と木曽川を見たとき、娘は本当に興奮していました。
ちょうど輪中を勉強した直後だったからです。
新幹線での移動中にほんの数秒見れただけでしたが、
自分が実際勉強している川を見れた!というだけで大喜びでした。
「観光地には喜ぶと思ったけど、
まさか通過しただけの川にまで喜ぶとは」
と私は感激しました。
楽しんで勉強すると、こんなオマケもあるのですね。
この旅行には、もう一つ大きなオマケがありました。
「せっかく広島に来たのだから、特産物を」と
宿泊したホテルの前にあった
広島風お好み焼き屋さんに飛び込みで入りました。
お世辞にも綺麗とは言えない狭いカウンター席だけの店内に、
お客さんはビールを飲んでいる地元のおじさんばかりでした。
観光客の子供連れは私達だけ、明らかに場違いでした。
今更出ていく訳もいかず、仕方なく注文し気まずく座っていると、
隣に座っていた酔っぱらいのおじさんが、
「どっから来たの?」「明日はどこ行くの?」
と娘に話かけてきました。
「原爆ドームと厳島神社です」
と答えた娘に、冷やかすような態度でおじさんは
と答えた娘に、冷やかすような態度でおじさんは
「みんな行くとこ一緒だね~。行ったって、行っただけで
たいして何も身にもつかないんだよね~。
たいして何も身にもつかないんだよね~。
お嬢ちゃん、厳島神社ってどんな所か知ってんの~?」
と、絡んできました。
すると、娘は
「平清盛が造ったのですよね。
平清盛は1167年に太政大臣になったんですよね」
と答えました。
「平清盛が造ったのですよね。
平清盛は1167年に太政大臣になったんですよね」
と答えました。
まさか四年生の子供が的確に答えるとは思わなかったおじさんは、
驚いたようで、
「じゃあ、平家物語って知ってる?」
と聞いてきました。
「じゃあ、平家物語って知ってる?」
と聞いてきました。
「はい」と娘はスラスラ暗唱し始めました。
暗唱し終わると、今後はお好み焼き屋さんの店主が面白がり、
「すごい賢い子だ!」
「すごい賢い子だ!」
「この子は天才だよ」
と言い出し、ジュースをご馳走してくれました。
酔っ払いに関わりたくない私は、内心ヒヤヒヤしていましたが、
娘の的確な?応対のおかげで思い出深い楽しい夜となりました。
この経験は、娘に非常に自信を与えてくれたようです。
学習の上達には正のスパイラルが必用です。
正のスパ イラルとは螺旋階段のようにぐるぐるしながら
上昇曲線を描くことを表します。
上昇曲線を描くことを表します。
例え詰め込みに近いものでも一度覚えることによって、
そのお子さんオリジナルのステップが一つ出来ます
(娘の場合、川の名前や輪中という社会用語。歴史人物名と年号)。
そのお子さんオリジナルのステップが一つ出来ます
(娘の場合、川の名前や輪中という社会用語。歴史人物名と年号)。
二段目には、本物を見ることで更なる興味が加わりました。
そして知らない大人に大層誉められたことで、勉強への自信や
やる気がアップしました。
やる気がアップしました。
こうやって相乗効果により学習していくことが、
正のスパイラルになります。
この後も数年かけ、私と娘は社会の旅に出ました。
その間、階段を一段一段登ってきました。
中学生になった娘は、今社会部に所属しています。
百人一首にも興味を持ち、競技カルタをやっています。
これも、正のスパイラルの延長上の一つです。