トレーニング開始から、再登校までの15日間の親子の動きをお話ししましょう。

 

このケースは、私のトレーニングの典型です(典型とは、再登校までの時間が短いということではありません)。

 

コンプリメントトレーニングの良さに気付き、マニュアルで分からないところは毎日のように電話相談され、相談で気付いたことをご夫婦で取り組まれました。

 

20年間実証研究続けてエビデンスも明らかにしていますから「マニュアルのこれが嫌だ」とか「仕事をしているから学校タイムはできない」とかのつまらない相談はありません。

 

できないのであれば、どのように工夫されるかを電話相談されます。

 

マニュアルの通りに取り組んでほしい

 

効果があるものは、その通りに取り組むのが正しいのです。例えば、医者に薬を出されて、これは嫌、これは飲めない、これは苦いから嫌だとは普通は言いません。

 

病気を治療するためには必要なことだと分かっているからです。不登校も「病」と同じで、かなり直すのは難しいのです。

 

ですから、30万人近くもいるのです。偶然登校したとしても再度不登校になること

は多いです。社会に出てから同じ状態になることも多々あります。

 

そのため、きちんと治しましょうとマニュアルを作っているのです。それが親の都合で受け入れられないと言う方もいるのです。

 

コンプリメントを信用していないことと、不登校は簡単に治ると考えていることと、金を払っているのだからと考えている方に多いです。

 

できるできないは別として、マニュアルの通りに取り組まないと支援ができません。

 

費用をいただいていますから、私は効果のある支援提供をしたいのですが。

 

登校してからが本番

 

登校してからが本番です。ここから更なる親子の信頼関係を構築し、登校してからの様々なストレスを親子で工夫しながら解決に向けて挑戦します。

 

成功しても失敗しても工夫していきます。疲れて欠席することもあります。このような経験体験の積み重ねでストレスを解決処理するリソースのネットワークが作られます。

 

学校は子どもたちの生活の場です。授業もあります。学校行事もあります。部活もあります。中高一貫校でしたら人との競争があります。この生活が、小・中・高と何年も続くのです。

 

その何年間もの学校生活の場には、たくさんのストレスが生じます。そのストレスを乗り越えていく力がコンプリメントでつくられる「自信の水」です。

 

自信の水は、コンプリメントしたリソースのネットワークです。このネットワークがストレスを解決処理し、また、子どもの隠れていた力が発現していき、自信に満ちた学校生活につながります。


これが、コンプリメント子育てです。トレーニングが終わってもずっと続けていかないと子どもを育ててあげることができません。登校は、最初の一歩に過ぎないのです。

 

コンプリメント子育てを楽しんでほしいのです。

 

14日のメール 
森田先生 
トレーニング14日 中学1年女子
 

今年9月中旬より登校できていません。 

本日の夕方、娘が「明日学校いく」と言い、自分で時間割を確認して、明日が〆切の美術の宿題を始めました。


30分ほど続けて、「ごめん、明日はやっぱり休んでもいい?」と父母に伝え、しばらく泣いて落ち込みました。
 

登校しようとチャレンジできたのが凄いこと、謝る必要はなく、父母はあなたが居るだけで充分幸せなこと、を伝えました。


30分ほどで立ち直り、母と笑顔で話して寝ました。
ここ数日は言動に力強さがあり、父母のコンプリメントにも少しづつ良い反応が出ていました。しかし、まだまだ自信の水は溜まっていないのだと思います。
 

登校しなければ、という思いはあるようです。
また近いうちに「明日学校に行く」と言われた時に、どの様に接するのが良いか迷いもあります。(自信の水が溜まるまで待とう、とは言えませんが)

いま親にできるのは、数多くコンプリメントをし、自信の水を溜めてあげることかと思います。


ずっと自宅ですとコンプリメントの内容も均質になりがちですが、両親で娘をよく見ていきたいと考えています。
 

引き続きご指導よろしくお願い致します。

 

15日目のメール

森田先生

トレーニング15日目 中学1年女子
 

本日、朝から登校しました。
一昨日に続き、昨夜も娘は「明日学校にいく」と母に伝え、自分の意思で、翌日の時間割をカバンにセットしました。それから自分で目覚ましをかけ寝室に行きました。
 

2週間前は「全身が学校を拒否している」と言っていましたので、私はその変化に驚いています。

今朝は7時に自分で起きてきました。
朝から元気に過ごして、友達と学校に行きました。とても嬉しく思います。
 

一方で、まだトレーニング15日ですし、正直なところ、登校はもう少し自信の水が溜まってからしてほしいという、親の勝手な思いもあります。
 

あんなに登校を願っていたのに、不思議に思います。
 

受けていないテストの返却もありそうで、今日学校にいくと、娘は大丈夫かな、と不安になるのです。
 

でも実際に行くのは娘ですし、彼女の決断に夫婦で寄り添いたいと思います。
帰ったら、しっかりコンプリメントいたします。
また電話相談もさせてください。

 

私の返信メール

自信の水が溜まってきましたね。子どもさんの意志の力もすごいです。家族の対応は
100点です。ドンと構えてコンプリメントしていれば、子どもは不登校前よりも
隠れていた力が発現し活動的となって甦ります。
 

まだ14日ですから、最低でも60日はかかります。それに比して、かなり早い動きです。


奇跡のようなことだと思います。親の愛情は奇跡を起こします。特定されないようにして活用させてください。多くの方の参考になります。


どちらにしても、子どもが親御さんに心を開き始めているのがすごいことなのですよ。

 

お父さんからの返信メール

 

森田先生
ありがとうございます。 
夕方、夫婦で雨のようなコンプリメントをいたします。
私が中心ですが、トレーニングをはじめ、妻は大きくかわったと思います。指摘を控え、愛情と承認をしようとする姿を見るのは、私も嬉しいです。


私は、刺身の横の千切り大根のようなものでしょうから、妻と娘が過ごしやすい様にサポートできればと思っています。

 

 

同様のケースです。このケースは、お母さんが子どもさんに操作されていました。我がまま気ままになっている子どもですから、長期化するケースです。

 

しかしながら、このお母さんのリソースは「お母さんが毎日の電話相談され、分からないことを理解されるまで尋ねること」です。

 

コンプリメントトレーニングとは何か、を理解できましたので、予定の日数90日あたりで再登校されています。

 

トレーニング127日目の経過報告です。
小学校2年生の息子が再登校してます。
 

10/26(木) 2限目途中~登校
10/27(金)全日登校

10/30(月)3限目~登校
10/31(火)欠席
11/1(水)5限目~登校
11/2(木)4限目~登校

11/6(月)5限目途中~登校
11/7(火)朝から登校、参観日
11/8(水) 朝から登校(姉と母と3人で)
11/9(木)朝から登校
11/10(金) 5限目~登校

11/13(月)欠席(明日の登校を約束)
11/14(火)朝から登校
11/15(水)朝から登校
11/17(木)朝から登校
11/18(金)朝から登校

11/20(月)欠席(明日の登校を約束)
11/21(火)朝から登校
11/22(水)朝から登校
11/24(金)欠席
(前夜から明日は学校行かないというようなことを言っていた。
月曜日の登校を約束。
4連休となるので週末の土日は電子機器禁止とした。
月曜日も登校しなければ安定するまでは電子機器禁止にして守ってあげるからねと話しました。)
11/27(月)朝から登校
電子機器30分
欠席時は禁止。
遅刻しても登校すれば友達と遊べる
欠席時は遊べない

 

 

 

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