論理的でない文章、を目にする機会はそう多くない。時系列で出来事を説明し、感想を述べるだけのような文章は、そもそも論理性を必要としていないし

教科書でお目にかかるような論説文は、もちろん構成が整っている。


しかし、小論文の指導者をしていると…


論理的であろうとしているのに、絡まっていてどこから解いたらいいか分からない、毛糸玉のような答案がたまにあるのだ。


答案は添削の赤一色に埋まっていくが、そもそも「ここをこうすれば」というようなレベルでもないので、

手直しをするより、書き直した方が早い、と、最終的にはなってしまう。


これは執筆者である生徒だけが悪いのではなく、

「○段落構成」とか、「起承転結」みたいな、小論文の「型」に嵌めようとしたことが原因の時もある。


例えば、あるひとつの物事の原因として主張した2つのことが、根底では繋がっている場合(繋がっていて当然だよね)。


第一に、第二に、と張り切って分けて説明するのはよいが、

…あれ?一もニも一緒じゃね?

ってなってたり。


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こういう時は「流れ」に沿って説明を試みると、文章として読みやすく、相手を引き込みやすく、よいものが書けるのだが


「型に嵌めたい」受験生は、それをかなり嫌がる。

そりゃそうだ、試験に受かるための「定石」を探しているのに、この段落にこれを書くという決まりがないのではね。


採点者の側が、型に嵌めた段落構成をもって、採点基準としている場合もあり得る。

そんな程度の低い学校はやめておけ、と言いたいが

こればかりは受験生の側には分からないよね。


結果、無難に「整理のし直し」をさせて、「第一に」「第二に」と書かせることになるのだけど


結論に向かって大きくうねるような、グラデーション的な魅力や、躍動感は失われてしまうなぁ

元の毛糸玉の方が、まだ魅力的だったのでは?

と、思うこともしばしばだ。




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