こんにちは
かゆみ地獄から帰ってきた柔道整復師:寺田接骨院の寺田です。
今日は、かゆみ以外のことを書いてみます。
接骨院を営んでいると、毎日いろんな発見があります。
今日は、脚のむくみでお悩みの患者さんとの出来事から得た気づきについて書いてみます。
その患者さんはいくつかの関節を傷めた結果、脚にむくみが出ておられます。
いつもは運動やリンパドレナージュをすると、脚の太さが数ミリから1センチメートルほど細くなられます。
運動をするのは、筋ポンプ作用といって、静脈血やリンパ液のもどりを良くするはたらきが脚の運動にあるからです。
けれども、今日はどうしても脚の腫れが改善しませんでした。
運動とリンパドレナージュをもう一度してみたのですが、1ミリも細くなりません。
そこで、いったんあきらめて、いつもおこなっている腰の牽引療法をしてみました。
10分くらい、かすかに腰が伸びる程度に骨盤を引っ張るのです。
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(10分が経過)
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牽引療法後、脚の太さがなんと7ミリメートルも細くなっていたのです。
患者さんと二人で、びっくり仰天しました。
どうして脚のむくみが改善したのか、理由は次の2つくらい考えられます。
1 腰が伸びることで、腹腔内圧が減少し、脚のリンパ液が吸い上げられた。
(歯磨きのチューブなど、ゆっくりと引っ張ると、空気とか吸い込まれますよね。あんな感じです。)
2 腰のゆがみが取れ、静脈やリンパ管の流れが良くなった。
(ホースで水を撒くとき、ホースが曲がったり、どこかに引っかかって伸びたりすると、流れが悪くなります。
まっすぐにしたり、ひっかからないようにすると、水流が良くなります。そんな感じです。)
脚のむくみでお困りの方は、一度腰の牽引療法をされてみるといいかもしれません。
もうひとつ、いい方法を紹介しておきます。
背筋を伸ばし、深呼吸をするのも、グー(Good)です。
これは、呼吸ポンプ作用といって、横隔膜の上下などで、胸腔内圧などが下がり、右心房に静脈血が戻るからです。
あずきとかごぼうとか、利尿作用のある食べ物をとるのも良いですよ。(調べてね)
(まとめ)
むくみの改善に役立つこと、脚の運動(筋ポンプ)、深呼吸(呼吸ポンプ)、リンパドレナージュ、食事療法、そして腰の牽引療法。
ちなみに、昨日読んでいた本にも、呼吸ポンプと筋ポンプの話が載っていました。(102ページ参照)
『人体再生に挑む』 東嶋和子 講談社ブルーバックス
すごく、いい本です。
心臓の再生とか、リハビリのこと、ほんと参考になります。★★★★★
クイズ
神経で再生する神経があります。これは何神経? 視神経 聴神経、嗅神経
70歳まで生きると、心臓はおよそ何回拍動するか? 2億5千万回、25億回、250億回
脊髄を損傷した人が、再生手術をしただけでは歩けません。必要なのは何?
答えは、『人体再生に挑む』を読んでね。