寺田真理子オフィシャルブログ -932ページ目

いま読んでいる本

いまのような時期に何を読んで力を得るかとか、状況の変化につれて読むものがどう変わっていくかということを注目しています。自分を対象にして貴重な実験データを取っているような感じですね。

本はいつも何冊か併読しているのですが、まずは先日もご紹介した松原泰道先生のこちらの本

道元/松原 泰道

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死生観に関するお話なので、やっぱり落ち着きます。松原先生の本だからというのがもちろん大きいのですが、「揺れた後はこれに限る」と思いながら読んでいます^^;

そして、五木寛之さんのこちら。

TARIKI―Embracing Despair,Discovering Peace/五木 寛之

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カバー写真があまりに素敵だったのと、英語で仏教の世界観を勉強するのに役立つのではとの思いもあって、以前に買って手元に置いてあったのですが、これもいまの時期に読むのにすごく合う本でした。

『他力』『大河の一滴』などの著作のエッセンスをまとめているのですが、生きることは苦の連続という究極のネガティブ思考を出発点にしたプラス思考というのが、いまの状況にしっくりきます。

それから、安藤忠雄さんのこちら。

建築家 安藤忠雄/安藤 忠雄

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以前に講演を伺ったときに買ってそのままになっていたのですが、ちょうど日経の「私の履歴書」のコーナーが安藤さんなので、話が重なることもあって読んでいます。エネルギッシュな方なので、そのエネルギーをいただけるというのもありますね。

今日あたりから、「読みかけになっていた中村天風さんを読もうかな」という気分にもなってきています。

運命を拓く (講談社文庫)/中村 天風

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引き続き、自分の心理状態の変化と選ぶ本の推移を観察していこうと思います。こうやって自分を客観視できる手段があるということの意義も、いまの時期には大きいですね。

地震酔いと森田療法

地震酔いが続いているという方が多いようですが、実はわたしもです。

といっても、そんなにひどい症状はないですが、揺れています^^;

地震酔いに関する記事によれば、原因としては主に2つあって、ひとつは実際に余震が続いていて身体に影響が出ているということ。もうひとつは精神的な不安感で、一種のPTSDのようなものだとか。

前者に関してはどうしようもないので、後者のほうはどうしようかと思っていたのですが、森田療法的なアプローチがよいようです。

つまり、「あるがまま」で、揺れている感覚にとらわれず、地震酔い自体をなんとかしようとしないで、目的本意に自分のなすべきことをする、という態度をとることです。

実際に揺れを感じるのは、顔を洗っているときや外を歩いているとき、ちょっと休んでいるときなどで、仕事に集中しているときには忘れているんですよね。なので、そうやって集中している時間をできるだけ増やすことだと思います。

「なんか揺れてる気がするけど、まあいいや。仕事しよ☆」という感じで流すようにしています。気にしだすと却ってひどくなるタイプの症状だと思うので、適度にあしらいつつ、余震がおさまってくれるのを待つというところでしょうか……。

『佐賀のがばいばあちゃん』という本の中で、著者の島田さんがお腹がすいて眠れなくて、「お腹がすいた」とおばあちゃんに訴えたら「気のせいや」と言って片付けられてしまうシーンがありました。

佐賀のがばいばあちゃん (徳間文庫)/島田 洋七

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それを思い出しつつ、「揺れてる気がする……」というときは、頭の中でがばいばあちゃんに登場してもらって「気のせいや」の名台詞で退治してもらっています。

募金やボランティアについて

パーソンセンタードケアワークショップを主催してくれているCLCさんが、東北関東大震災・共同支援ネットワークを立ち上げて活動資金やボランティアを募集しています。

募金の窓口もいろいろあるので迷うところですが、その募金がちゃんと支援として活かされていくのを確実にしたいとの思いもあり、こちらを選ばせていただきました。

よかったら、下記に情報を転載しますので、募金をお考えの方はご協力いただけたらありがたいです。 

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「活動資金」募集
 ボランティア派遣や、復興支援などの活動における
 活動資金のご協力をお願いします。
 送金先は、以下のとおりです。

 「東北関東大震災・共同支援ネットワーク」
   仙台銀行 北山支店 普通 3163091
   東北関東大震災・共同支援ネットワーク
   会計 堀切 明美(ホリキリ アケミ)

    
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また、食料品、日用雑貨、燃料(ガソリン・灯油)といった「支援物資等」も募集されているほか(詳細については、下記にある事務局にご連絡ください)、看護職・介護職等のボランティアも募集されています。こちらも転載します。

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 被災地の介護施設では、
 福祉避難所として定員を大幅に上回る利用者の受け入れを行っております。
 さらに、在宅の高齢者の安否確認等にも力を注いでおります。
 
 一方、ライフラインの復旧や物資の不足により
 閉鎖する避難所も出てきましたが、
 実際には、自宅が住める状況でなかったり、
 食料の確保が困難なことや、在宅サービスの休止により、
 自宅に戻っても生活に困難が生じている状況です。
 
 職員自身も被災者であるなか、
 介護施設・事業所及び地域の高齢者の心身の疲労も重くなっております。
 そこで、ボランティアの募集・受け入れ調整のためのネットワークを立ち上げました。
 
 <ボランティア募集の職種と活動先>
 1.介護職・看護職
    介護施設や在宅介護サービス事業所など
 2.生活支援コーディネーター
    避難所や高齢者宅などへの訪問、地域サロンの実施、被災家屋の片づけなど
 3.事務局コーディネーター
    ニーズとボランティアの調整

 <第一次活動期間>
 2011年4月17日(日)まで

 <事務局>
  国見・千代田のより処「ひなたぼっこ」
   〒981-0936  仙台市青葉区千代田町1-13
   TEL:022-301-8820、FAX:022-301-8821
   携帯電話:080-1651-6420
   E-mail:kyoudounet@gmail.com
   HP:http://www.clc-japan.com
    ○介護職・看護職ボランティア受付担当:武田
    ○介護職・看護職ボランティア派遣担当:田所
    ○生活支援コーディネーター受入担当:大泉
    ○事務局コーディネーター受入担当:千葉
    ○活動資金受付担当:堀切
    ○支援物資調整担当:田村

 <活動主体>
  東北関東大震災・共同支援ネットワーク
   【構成団体(順次仲間を募っていきます)】
    宅老所・グループホーム全国ネットワーク
    特養・老健・医療施設ユニットケア研究会
    せんだんの杜
    全国コミュニティライフサポートセンター(CLC)