８月８日（木）に開催した『どうぞのいす』読書会のレポートをお届けしています。

８月の読書会『どうぞのいす』レポート①はこちらをご覧ください。

８月の読書会『どうぞのいす』レポート②はこちらをご覧ください。

どうぞのいす (【2歳・3歳・4歳の絵本】)

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「欲という話が出たが、関連して『女性受刑者とわが子をつなぐ絵本の読みあい』という本に、女性受刑者とのこんな会話が登場する。『この絵本に出てくる動物たちって、みんな優しくてかわいいと思っていたんですけど、よく考えたらみんな、やらかしちゃってますよね』『ほら、くまもきつねもりすたちも、置いてあったものを全部、食べちゃってます。全部食べちゃってから、しまったって気づいて、せめてものお詫びに、自分の持っていたものを置いていってたんです』『本当ですね。この絵本の登場人物たちは、途中で気づいたんじゃなくって、取り返しがつかないとこまでやらかしたあとでハッと気づいて、それでも何か自分にできることはないか考えてるんですね。その考えの結果が次にやってくる人を幸せにしていくんですね』。次の人のことを思う善意に溢れた絵本という印象があったが、こう指摘されてみると、確かに自分の欲を抑えられずにやらかしてしまっている」

女性受刑者とわが子をつなぐ絵本の読みあい

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「いつも近くのデパートの紀伊國屋書店で読書会用の絵本を買っている。『この本はありますか』と訊いたときに、店員さんの顔が輝いたように感じた。きっと読んだことがあるのだろうと思った。ぬくもりのある絵本だ。この本だったら孫と一緒に読みたい。

最近、本書の内容に通じるようなテレビ番組を見た。渋沢栄一の銅像が登場していた。ベンチがあって、そこに渋沢栄一がちょこんと座っている。好々爺という印象だ。そこにみんなが並んで座って、一緒に写真を撮り、銅像の肩に手を回したりする。普通の銅像だと目線が高いが、この銅像は座っているので目線も低く、親しみが湧く。設計した人がすごいと思う。いすがあるだけで、まろやかな雰囲気にする力がある。

鳥が出てくるが、これは雀だと思った。色が青になっているのは、目立たせるためだと思う。雀は自分が食べられるものがあるかどうかに敏感だ。３ヶ月に1回、血液検査で病院に行くのだが、あるときお腹が空いてコンビニで買ったパンを食べていたら、小雀が降りてきて鳴き始めた。雀と違って、小雀は逃げない。怖いものを知らないので、食べ物があったら近づいてくる。12から13 羽いた。足元に来てパンをねだったので、パンをちぎってあげた。食べ終わったらパーッと飛んで行ってしまった。賢いところがあると思った。この絵本では、雀が食べられるのは、蜂蜜とパンしかない。どんぐりは硬すぎる。だから食べずに、パンを食べていたんだろう」

８月の読書会『どうぞのいす』レポート③