今だからこそお話します《 活動休止に追い込まれた2020.3月 》 | 寺田真実(心魂プロジェクト共同代表、劇団四季卒)のブログ

寺田真実(心魂プロジェクト共同代表、劇団四季卒)のブログ

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劇団四季出身、2014年よりIDeal Partners 代表。
心魂(こころだま)プロジェクト、みんなの部活動、Performinglish clubを軸とするIDeal Partners(理想の隣人たち)
ホームページhttp://ideal-partners.biz




私たちNPO法人心魂プロジェクトは「ワクワク・ドキドキ・感動」は全ての人に等しく与えられた権利であるという考えの元、難病児・障がい児・きょうだい児・ご家族の元に生のパフォーマンスを届けようと劇団四季・宝塚歌劇団出身俳優を中心に歌・ダンス・楽器演奏を生業とするプロパフォーマーたちが立ち上げた団体です。(創立9年目)

コロナが流行するまでは日本各地、海外は台湾やミャンマーにも毎年向かいこども病院や特別支援学校、各種施設で毎年100日間以上の対面活動を展開して来ました。車で向かえる皆様の元には音響・照明機材も持って行き、病院や病室・体育館を劇場空間に変えパフォーマンスをデリバリーして来ましたが、コロナの影響により一作年3月より全ての活動をオンラインに切り替える必要が生まれました。

しかし、新しい事業を始めるお金がない!!

各地で一生懸命難病児・障がい児・きょうだいへの活動をされてる皆さまに潤沢な予算をお持ちの団体さまは有りませんので、コロナ前より私達は出来るだけリーズナブルな予算での公演実施に挑戦し続けて来ました。

本来ですと音響や照明を出演者自身が購入し、保管整備することは有りませんし、それら大量の機材を搬送・セッティング、更に操作まで100%出演者自ら行うことは有りません。

しかし、専門業者に外注すればそれだけで多額の予算を各団体さまに請求しなければならず、そこに私達の出演料や交通費、時には宿泊費なども加えますと過去8年間でその予算を組めたお客様は1箇所も有りませんでした。

しかし、私達は出来るだけ本格的な劇場空間でのパフォーマンスを難病児・障がい児・きょうだいに体験して欲しいと願ってます。

病気や障がいにより体験すら中々かなわないこどもたちにこそ体験して欲しいのです。

そこで機材を集め、全てを学び、外注しないで活動を行う方法で活動を展開して来ました。
勿論、出来る限りの低予算でオーダーして頂けるようにして参りましたので、いざという時の貯金など出来ない、自転車操業で活動を継続して来ました。

そこにコロナがやって来て、1年後まで決まっていた全ての対面活動がなくなりました。
収入の見込みはゼロとなりました。

しかも丁度年度末を迎えるタイミングでしたので、様々な支払いをすると法人に1円もない状況となりました。

劇団四季を卒業してこの活動を立ち上げた時、何名かの方に「 寺田さんはお金持ちだから始めたのかと思ってました 」と言われたことが有りますが、私も共同代表の有永も金銭的に裕福な家庭に育った訳ではなく、コロナ到来の時点でも私達共同代表に活動を継続させるような金銭的余裕は有りませんでした。

ズバリ、私達夫婦にさえ24万円しかない状況でした。

心魂は沢山の活動をしてますので、常に順調で予算も潤沢に有るのだろうと思われてることが多々有りますが、そうではありません。

活動休止、最悪潰れる可能性も有ったのが、2020.3月の私達でした。

究極の決断を迫られる状況に追い込まれましたが、私たちは普段から風邪をひいてしまうだけで命に重大な影響がある難病児たちと生きて来ましたので、コロナという未知の感染症がこどもたちとご家族の心をあっという間に病ませて行くことを恐れました。

命を守ることに一生懸命になっても、心が死んでいけば体の免疫は確実に落ちます。

私達は2020.3/1に全ての活動をオンラインに切り替え活動を継続させることを決定しました。勿論私たちに配信の経験は有りませんし業者に頼む予算も有りませんので、寺田が必要なことを教えてくれるYou Tubeを探し、共同代表の有永美奈子がその内容を学びました。

ヨドバシカメラに貯めてあったポイントを使い配信に必要なカメラを購入し、本当に最低限の機材で、3/15に6名のプロパフォーマーが横浜の貸しスタジオに集まり初めての生配信公演を行いました。オンラインで活動を展開すると決めてから2週間後のことです。

今の心魂のオンラインしかご存知ない皆さま、限定公開のお部屋に入られてない皆さまは知る由もありませんが、今の状態に来るまでにものすごい数の配信トラブルに遭いました。

よくここまで来たな
それが実感です。

潰れてもおかしくなかった2020年以降、皆で乗り越えてきた約2年間。

実績が認められ2020.夏には助成金に採択して頂き今の状態までやって参りましたが、助成金が無ければオンライン事業は全くの赤字事業となります。

しかしオンライン事業は距離に関係なく全国の皆が家や病室から繋がり、お互いを励ましあい、時に涙し、時に笑い転げながら生きることが出来る絶対に必要なものです。
コロナが収束しても必要です。

コロナが有ろうが無かろうが、家や病室から動けない方々が沢山います。

やがて私もそのひとりになります。

現時点で4月以降の助成金は何一つ決まっておりませんので、ここから先はどうなるか全く不透明な状況です。

コロナの影響で、対面のオーダーも中々頂けない状況ですので、2022年度はまた活動存続に向けた攻防に入る事になります。

コロナで誰もが苦しい状況にあります。
私達も同じです。

でも、皆で乗り切りって行きましょう!
私達も行うべきことを行って行きます!!