第二章への朝 | 寺田真実(心魂プロジェクト共同代表、劇団四季卒)のブログ

寺田真実(心魂プロジェクト共同代表、劇団四季卒)のブログ

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劇団四季出身、2014年よりIDeal Partners 代表。
心魂(こころだま)プロジェクト、みんなの部活動、Performinglish clubを軸とするIDeal Partners(理想の隣人たち)
ホームページhttp://ideal-partners.biz


大きな公演を終えて少しホッとしている朝。
昨日は本当に嬉しい一日でした。

会場のあちこちでこども達が様々な声を出してる。
でも、その声も一緒に楽しむ会場でした。
私の歌の時に誰がどんな声を出してるとか動いているとか全く気にならなかったこと、これは私自身の成長を強く感じる時間でした。心魂の活動を通して誰よりも変化しているのは私です。
作品の内容や劇場の関係で毎回昨日のような公演が出来る訳ではありませんが障がいが有ろうが無かろうが一緒に時間を共有できる空間を生きる事は全ての人にとってとても素敵なことです。

心魂は重い障がいを持つこども、おとなの方だけの為にも公演をデリバリーしています。ですが、もし可能なら病児が昨日のように普通の公演に参加すると言う事は特別な意味を持っていると私は思います。
みんなと一緒の経験をしていることがとても重要です。その内、病院で一般公演をしたいです。
(思わず声を出してしまっても大丈夫な空気を作って下さった客席の皆様、ありがとうございました。)

病児を抱えるご両親、兄弟は周りの目も気になって、中々家族で出掛けられないことがあります。
どんどん成長して大きくなって行く我が子と一緒に外出するだけでも大変なパワーを必要としています。
でも、どんな家族にとっても家族皆でつくる思い出は本当に本当に尊く、大切なものです。
大学生の時に私の母は天に戻りましたが、私の心が折れた時に何度も何度も母親の愛を思い出し今日まで生きてきました。昨日多くのご家族があの場で心魂の公演を共に楽しんで下さった事、これはとても素敵な光景でした。(自由に表現してくれたこども達、本当にありがとうございました。)

私も含め今現在通常の生活をしている人は、実は生きにくい世界を生きています。
何かミスをすれば100点から減点されて行く世界。日本人は加点をすると言うことが苦手です。
分刻みで生きる毎日。人と出来るだけ同じことを要求され、自分も要求しています。
その生活を繰り返して行くと狭い視野で生きて心が苦しくなって行きます。
でも、色んな人達がそのまま生きて良い空間で心を解き放っている皆様は自由なお顔をされてました。
お互いの状況を本当に理解する事は難しい、だけれど存在を認めることが出来ると、自分自身も認めれてありのままの自分を生きようと思える。自分に加点してあげれる。私はそんな風に思います。
中々ああいった会場に足をお運び頂けないご家族を知った事、これが何よりも大きな一歩です。
(寒いなか、楽しみに家族でやって来てくださった皆様、本当にありがとうございました。)

心魂は一歩一歩、がむしゃらに進みます。プロの集団ですが、お金をふんだんに使える活動では有りません。ですから本当に愛だけで走っています。まだまだいびつな形をしている心魂。でも、数年で全ての事が相当洗練されて行くと思います。それはそれでよい部分も有るでしょう。
だけれど、この不格好ながらも愛だけで走ってる今が実に人間らしく、又愛しいと感じます。
まだ洗練されてない私たちを好いてくださる方々のことも大好きです。

命ある限り突き進みます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

【 愛する力は運命を変えていく 】