昨日書いたリサーチ結果を踏まえて、今日はこのTest Accommodationの現在の研究状況を少々。

私がテスト会社で関わったリサーチでは、Extended Time、つまり制限時間を延長するっていうTest Accommodationで、英語を母国語をする生徒グループとスペイン語を母国語とするグループで、テスト結果に違いがありましたが、このリサーチ、実はデータをとる対象となる生徒、または州によって結果がマチマチなのです。

実際、Test AccommodationとGoogleすると、それはそれは沢山のリーサチペーパーが見つかりますが、結論からすると、異なる二つのグループで違いがあったり、なかったり・・・・・・が実情です。

そのため、州ごとに人種の割合が異なるアメリカでは、州ごとにこのテストリサーチを行って、違いがあるがどうかを確認するしかない・・・ということで、Generalize、すなわち一般化するのがとても難しいトピックです。

ちなみに、このリサーチに先駆けて、Literature Reviewという名の、過去のリサーチ結果を片っ端からチェックする仕事をした私が見た限り、Extended Time以外のTest Accommodationは、

問題をより簡単、シンプルに書く(問題を易しくするのではなく、設問をより分かりやすく書くというAccommodation)

*この場合でも、数学のテストが使われることが多い。

(言葉の壁、Languate Barrierが数学力に影響を及ぼすという前提から)ヒスパニック系の人たちは、スペイン語で書かれたテストを受ける

*この場合も数学ですが、英語で書かれたテストと問題、難易度など全て一緒で、ただスペイン語で書かれたということだけが違い。

という具合で、アメリカの場合、だた(数学なら、数学といった)その教科の能力を純粋、かつ正確に測定するために様々な工夫、試行錯誤を繰り返し、エラーの少ないテスト結果にしようと必至である、そんなことが伺えます。

ちなみに、このテーマに元々興味があったボス曰く、「僕が院生の時、このTest Accommodationをテーマに博士論文書こうかなって思ったけど、あまりにもテーマが馬鹿でかくて、かつリサーチ結果もばらつきがあるから、断念した」そうです。このトピック、面白そうですが、あまり深入りし過ぎか良くないかも・・・と思ったりもします。