富士登山記 文章編。 | 寺田有希オフィシャルブログ「ゆき道」Powered by Ameba

富士登山記 文章編。


実はちょこちょこ書いてた富士登山記。

7月頭に行って、感想を書くといいつつ、
完全に更新のタイミング逃してました…

遅くなって本当にすみません!!!

今さらかよ!!!
なーんて思うかもしれませんが…
気になる方は是非読んでって下さい。

でも、正直、長いです…
書き過ぎた( ´ ▽ ` )ノ笑
なので興味のある方だけ
読んで頂けたらなと思います。

こちらは文章編。
写真編は別にあげますね。
そんな長い文章、読んでられっか!
っていう人は是非、写真だけでも。

では、どーぞ。









私ね、人生で一度は経験する!って決めてることがいくつかあるんです。富士登山もその中の一つ。日本のてっぺんから見える景色を、この目でこの足で、経験したかったんです。

私が行ったのは、開山してすぐ。ツアーで行こうかと思ってたんだけど、行きたい!!という友達が多数だったため、仲間うちだけで行きました。全員が富士山初挑戦、私に至っては普段からの運動も、トレーニングも一切してない!という、ちょっと無謀な状況の中でした。笑

結論から言えば、富士登山…

しんどかった!!笑

でも、そのしんどさを忘れてしまうくらい!いや、忘れるは言いすぎやな…(笑)柔らいでしまうくらい、途中の経験や景色が素晴らしかった。

山登は人生みたいだ。
なんてよく言いますが、本当にこれってよくできた言葉だなって思いましたね。

しんどくたって、苦しくったって。足を前に出すことで、その分前に進むんです。やめない限り、歩くことを諦めない限り上に上に、頂上はだんだんと近付いてきました。

そして、時々止まって見る景色。これがまた素晴らしいんだ!止まってもいいんです。しんどければ、休めばいいんですよ。そこから見える景色から学ぶこと、感じることだってあるんですから。

身体中のあらゆるところで風を感じたら、自然とまた、歩き出したくなるんですよねー、不思議なもんで。

ほら、これも人生みたいでしょ?
もう進むことをやめたくなっても、言葉だったり、優しさだったり、人や心や風や時間や、色んな薬が体中を巡ると、また立ち上がろうって、思えるんだよね。

だから何回も何回も休憩しながら、ゆっくり、確実に、頂上を目指していきました。

でもこれ、富士登山で本当に大事なことだと思う。無理して登り続けると、本当に高山病になっちゃいますから!リアルに、顔が白くなってそのまま下山してる人とか結構いましたし。少しでも息が上がったら、休憩すること。これ大事。

今回は、吉田口の五合目まで車で行って、そこから登り出すっていう、一番ノーマルな方法で挑戦しましたよ。本当は違うルートから行く予定だったんですが、その時はまだ雪で頂上まで行けず、吉田口でしか頂上を目指せなかったんですよね。そんなこともある、さすが富士山。

私が登った日は、本当に天候に恵まれてて、一度も雨に当たらず、富士登山の必須アイテム、レインコートも一度も使いませんでした。雨なしってだけでも、かなり楽な富士登山やったと思う。ありがたやー。

お昼過ぎに五合目に到着して、お昼ご飯を食べて体を高地に慣らします。1時間半くらいかなー、充分に体を慣らしていざ出発です。

五合目から六合目までは、遊歩道的なとこをずーっと歩いてく感じ。ここにはまだ花とか木もあって、自然が綺麗。でも、足元は砂利なため、しょっぱなから結構辛いです。

リアル、私は一日目の八合目までの道のり、ここが一番きつかったかも!体がまだ高地に完全に慣れてなかったんだろうね。2.3歩歩いただけでゼーハー。しんどくて歩けない。でも疲れてる訳じゃないから、3分くらい止まったら戻るんだけど。だから、歩く止まるを短いスパンで繰り返しました。

そして六合目到着。
ここには自家用車が!ここまでの道のりを車でと思うと、かなりすごい。急だわ、岩だわ、砂利だわ。救急用に用意してるんだってさ。すげーねー。

ここからは、とにかく砂利。
山登りってさ、砂利より岩の方が辛いって思わない?私はイメージでそう思ってたのよ。そしたら大間違い!

砂利道のきついこときついこと。
滑るんですよ、あいつら。だから、1歩進んでも7割くらいしか進んでない気がする。というか、実際進みが悪いです。九十九折になってるから、ギザギザを一つ進んでは休み、一つ進んでは休みを繰り返しました。

休む時には写真をパシャり。実際、景色がコロコロ変わって楽しいの!山は天気変わりやすいしね。だから、みんなで写真撮りつつ休憩。遊んでるうちに息が整ったらまた出発!しんどい砂利道だったけど、写真で楽しみながら登れました。

そして七合目到着!
ここから山小屋が見えてきます!いやー、噂には聞いていたが、山小屋見えると上がるねー、テンション!笑

そして、ここからは岩登り。
岩登りは過酷なように見えて、私はめっちゃ楽しかった!足が取られないってだけで歩きやすくて。この岩場は本八合目までずーっと続きます。手を使って、ずんずん登って行けば、結構楽だよ。

ここまで来ると、山小屋に着くたびの達成感がすごい。笑 自分たちが泊まる山小屋まであと何個かってカウントダウンしながら登ってました。でも楽しいとは言え、疲労が溜まってきてるからね。チョコレートとスポーツドリンクをちょこちょこ補給しながら休憩するようにしてました。なるべく疲労感は溜めない。これ、大事。

うちらが泊まったのは、八合目でも結構上の方の山小屋。だから山小屋まで、結構時間かかりました。トータル4時間くらいかな?

4時間かけて、一日目の目的地、山小屋に到着!!着いた時の達成感、ヤバかったー。嬉し過ぎて小屋に入らず、20分くらい写真撮りまくった。笑

山小屋でのご飯はカレーだよ!
疲れてても食べられるように、山小屋ではカレーなんだって。確かにカレーって、疲れてても食べれちゃうよね。考えてあるんだねー。

疲れてて、空腹で、達成感いっぱいの中で食べるカレーは最高でした!まあ、あれを地上で食べたら、あんまり…あわわ。って感じだが!重い荷物を持って材料を運んでくれた人がいるから食べられるカレーって考えると、すごく感慨深かったです。ありがとう、山小屋の方々!

山小屋ではほんと雑魚寝。
布団一つにつき、一人って感じ。だからいびきとか話し声とか聞こえちゃうのと、普段は寝ないような、8時とか9時に寝るのもあって、私は全然寝れなかった。計30分だけ。

でも山小屋の夜には、ちゃんとお楽しみがあるんですねー。

星!!!
もーね、ヤバかった!!!星が近い近い!天の川とか、北斗七星とか、はっきり見ることができました。

この星はもう、この世にはいないって考えるとすごく寂しかったな。でも、私が星を見てるのは事実で、だから昔にその星がいたことも事実で。誰かの心に存在し続ける限り、いのちは絶えないって、そんな気がした。生き物も、星も、同じなんだね、何てさ。

そしてそして。
深夜2時頃、いよいよ山頂に向けて出発です!!ヘッドライトを付けていざ!

前日が意外にもすいすいーってイメージだったから、余裕かな?なんて思ってたら大間違い!!ここから極端に空気が薄く感じました。ほんと、1m程歩くだけでゼーハーしちゃいます。視界も悪い。

そして、強敵の砂利!!笑 お前ここで出てくるか!って感じやったな、うん。ほんとにこまめに休憩しつつ、もうすぐ山頂!っていう希望を頼りに進んで行きました。

2時間くらいすると、だんだん空が白んできます!ヘッドライトが不要になるくらい明るくなってきて…すると、ついに、ついに来ました!

御来光!!!

念願の、念願の御来光です。
きゃーーーーー!!!だんだんと姿を現す様に、胸がドキドキしました。ワクワクが止まらない。ロマンティックが止まらない。

初日の出は毎年見に行くんだけど、それとは違う感動が、そこには待ってました。何だかね、言葉には上手くできないや。てか、簡単に言葉にしたくないかも。嬉しくって、ありがたくって、果てしなくて。壮大な自然がすごすぎて、自分があまりに小さくてちっぽけだった。でも、登り切った自分が誇りだった。

いやー、ほんとに、ほんとに、ため息ばっかの1時間でした。笑

少し山頂を散歩して写真も撮り、別れを惜しみつつも1時間後、下山開始です。

私、下りがとにかく苦手なの!
階段とかでもたまに怖いくらい…だから、かなーりビビりつつの下山。砂利が滑りそうでこけそうで怖かったなー。でも横向きにして、わざとちょっと滑りつつ下ると結構楽でした。岩場は、階段っぽいところを一歩一歩ね。

でもやっぱり、噂通り下りは楽だった!何が楽って、酸素が濃くなってくる!!それだけで、どれだけ楽か。

でも、膝への負担は結構ヘビー…
私は痛めちゃいました。杖を上手く使って、なるべく足を叩きつけないように下ることをおすすめします。

行きの半分くらいの時間かなー。休みもあまり入れず、3時間くらいで下山完了!!

いやー、お疲れ様でした。
降り切ったあと、下から眺める富士山のてっぺん。これがまた、感動的だったな。数時間前は、あんな高いところにいたんだぞ!っていう、優越感と達成感。これまたなんとも言えない。

最後は5合目にある、神社に富士登山成功のお礼をして、寺田有希の初富士登山終了です。






また登りたい。
素直にそう思う。しんどいんだけどね。それ以上に得るものが大きかった。

例えば、人生に迷った時、自分に自信がなくなった時、また登ろうと思います。日本一を前にした時の自分のちっぽけさ、そしてそれ以上の、自分の力を感じるために。

ほんといい経験できた。
協力してくれたみんな、ありがとう!

富士山登ってみたい!と思っている方。
是非実行に移すことをおすすめします。

って感じで!
寺田有希の富士登山記、終了です。

長かったっしょ?
ごめん。笑

書いたら止まらんかったわー。
あれもこれも伝えたくなっちゃって。
読んでくれた方、ありがとう。

写真編も見てねん。

*有希*