レトルトって何だろな。 | 寺田万里子オフィシャルブログ「MARISM」Powered by Ameba

レトルトって何だろな。

「レトルト食品って何だろな。」


そんなことをふと考えた、
最近自宅にてやけに長い時間を過ごしている寺田です。

これを機に、
料理なんかもうまくなることを、ひそかに期待しています。

しかしながら、
料理のことを考えれば考える程、
頭をよぎる「レトルト」の響き。

スーパーで目を引く、
レトルト食品群。

なんと言ってもあのやけに美味しそうに撮られたパックの写真が、
食欲と購買意欲をそそります。
(ちなみに寺田はカレーのパックを率先して大量ストックしています)

しかし、「レトルト」に想いを馳せれば馳せるほど、
そのヘンテコな言葉の語源が気になるもので、


まずは寺田の予測からすると、

「レトルト食品」の「レトルト」の語源は、

「冷凍しとると?(佐賀・博多地方弁)」→「レイトウシトルト?」→

「レトルト」

だと考えました。



しかし、調べると全く違いましたね。
ものの見事に寺田の予測は一蹴されてしまったのでした。

神田外語大学の石井米雄さんという方が書いた記事に因ると、

「日本人の食生活も大分変り、とくに一人暮らしの人は自分で料理せず、もっぱらレトルト食品にたよることが多くなりました。レトルトという言葉はもともとオランダ語のretortで、化学の実験でつかうガラス製の長い曲がった首のついた「蒸留器」を意味していました。日本ではすでに江戸時代からしられていて、「列篤爾多」という難しい漢字があてられていました。それがもとで、のちには「レトルト内で加熱処理した食品」を意味するようになったというわけです。オランダ語「レトルト」の語源は「曲がる」を意味するラテン語の動詞retorquere の過去分詞形retorta に求められます。この「曲がる」という原義から、英語retort では動詞に用いて「言い返えす」「[侮辱した相手に]やり返す」という意味になります。これを名詞として用いると「辛辣な言い返し」「逆襲」「反駁」「口答え」を意味するようになることは想像できるでしょう。もとはといえば、ガラス製の蒸留器の長くまがった首からの類推で、このように意味が広がっていくのを見るのは楽しいものです。」

とのことでした。

なんか色々書いてあって、
読むうちに難しくなって頭がこんがらがってしまいましたが、
とにかく元々はオランダ語なのだそうで、

「冷凍しとると?」が「レトルト」の語源になった・・・
なんてことは一切なかったのでした。

冷凍しとらんと食品なのでした。