東京タクシーを観て
久々のブログとなります。普段、考えていることや、書きたいと思う事、たくさんあるんですけれど、こうして実際、文字として、自分の心を形にすることって、結構、充実している時でなければ、書けないようになってきました。☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆今日は、東京タクシー。妻のコンサートも終わり、彼女が夕食の時間に帰って来られるのも、本当に珍しいことです。大切な人と過ごす時間を、日々の雑然としたことどもに、消費してしまう侘しさを、なんとか取り戻したい。そんな僕が懸命に訴えた、その回答は…「じゃあ、今夜は何をしようか?」そう言われて、僕が選んだのが、我が家での映画鑑賞でした☆☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆この映画、昨年からずっと観たいと思っていたんです。映画の告知を知らせる、『東京タクシー』のポスターを私たちが見たのは、なんと!柴又にある山田洋二記念館でのこと。【50代のキムタクと、80代になった倍賞千恵子さんが、仲良く腕を組んで歩く姿】なかなか、あり得ない光景なのに、どこか懐かしい。デジャブが、きっと、私の頭の中で起きている。(この二人…)(このフォルム…)(いつか…、どこかで…)【ハウルの動く城!】それを思いだした時、ポスターの前で思わず「おぉ-!」と言ってしまいました。しかも、どうやら、ここ、柴又でのロケもあったようなのです。☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆食事の支度が出来てから、再生ボタンを押しました。ふつうのおじさんの、キムタク。柴又。さくらさん。でも、さくらさんじゃない、倍賞さん。浅草。上野公園。そして、横浜の夜景。普段、私たちがよく行く場所が、タクシーの贅沢な車窓の風景となって、動き続ける…「最近、僕たちが行ってみたいと言っていた、はとバスみたいだね」スクリーンの中の東京観光。なかなか、あるようでなかった、贅沢なひと時。私は、“乗物の車窓とは、ひとつのドラマである”と常に思っていたから、それを、映画のスクリーンに重ねて映し出してくれた、山田洋二監督には、あらたなる感謝の思いが、湧き上がってきた。☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆そして、、キムタク演じる、宇佐美浩二。(ちなみに、私、寺千代の本名は、浩一という)劇中、倍賞さんが何度も、「こうちゃん」と呼ぶその姿は、まるで、私に向かって気さくに声をかけていただいてるようにさえ、思えてくる。☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆こうちゃんの、娘は、音楽高校の推薦を受ける。ピアニストである、私の妻も、ここで、他人ごとのようには、もう思えない。私たちにもし、娘がいたならば…こんなことも、あったかも知れない。☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆さらに…「信州のおばあちゃんの家」というキーワードが出て来た時、期待は、確信に変わった。(あぁ、これは、私たちのために、神様が作ってくれた映画だ、、)と。☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆倍賞千恵子が、最後に到着する葉山の施設も、私のような横須賀の人間が見れば、すぐに分かる。ここは、葉山じゃない!横須賀だ!!…と。。想えば、前回の、男はつらいよ50作「お帰り 寅さん」のロケ地も、しっかりと横須賀であった。かつて、私が歩いた道が、映画のスクリーンに、物語となって現れている。これまで、夢の世界だけの住人であった、スターたちが、実在する私の記憶を、もう一度、代わりに辿ってくれている。。これ以上の贅沢など、なかなかありはしない。かつて、映画監督を目指し、そして夢破れた私にとっては、私が現在、もっとも敬愛する山田洋二監督ご自身が、私の夢は誤りではなかった。きちんと、初めから、「映画」という糸によって、繋がっていたのだということを、証明してくださった。監督。ありがとうございます。☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆それにしても、84歳の倍賞千恵子さんの、なんと上品で、親しみを覚えることよ。また、なんと、あの煌びやかな夢を語っていた時代の「物語」そのものの、映画らしい映画であることよ。。。寺千代(横須賀の声優・朗読家、4オクターブ、7色の声)【Blu-ray】TOKYOタクシー/倍賞千恵子/木村拓哉Amazon(アマゾン)