HUGMUMにて開催された「親も子もラクになる!あたたかい親子関係のつくり方」講座に参加。

親業―子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方/大和書房


この本に非常に感銘を受けた自分にとっては待ちに待った内容であった。



PET(親業)の基本構成は3つ
①聞く
②話す
③対立を解く

四角の心の窓で空いてを見る
(行動の四角形)

相手の問題か、自分の問題かをわける
相手が嫌だと思っているなら、相手が問題をもつ領域
自分が嫌だと思ったら、自分が問題を持つ領域
どちらにもなにもなければ、問題なし領域

親業としてのスタンス
相手が問題を持っていれば➡聞く
自分が問題を持っていれば➡話す


「⚪︎⚪︎ちゃんにオモチャ取られた!」

反応
取り返しておいで!命令
それぐらいで泣いたら、うちの子じゃないよ!脅迫
仲良くしないとだめよ!説教
じゃ、別のオモチャで遊んだら?提案
あれはつまらんから、こっちにしたら?理屈
オモチャくらいで泣いたらダメよ。非難
泣いてよかよ~同意
嫌なことがあったら、すぐ泣くね~侮辱
あなたがなんかしたんじゃないの?解釈
頑張れ!激励
なんでだろうね?なんかあったかね?尋問
お菓子食べたら?ごまかし
➡コミニュケーションを阻む障害

子供が問題を持っているなら、まずはしっかり聞く

受動的な聞き方
①沈黙(そばにより添い、気持ちをきく、優しい眼や口角をあげて、目線を合わせて話しやすい雰囲気をつくる)
②相槌(うなづく)
③心の扉を開く言葉を促す(相手から話を取り上げないことが大事)

しかし、現実問題として、それでは解決に向かわないことが多い。まずは受動的に相手の気持ちを受け止めつつ、能動的に聞いて、聞いていることを伝えていく。

能動的な聞き方
①繰り返す
②言い換える
③気持ちを汲む

親子には心の架け橋がかかっている。しかし、壊れやすくもある。双方の愛情や信頼で築いていかねばならない。

オモチャとられた!と子どもがいってきた来た時に、気持ちを汲むことなく、親が言いたいことを言っては、キャッチボールにならない。
気持ちをくんであげ、親の口から気持ちを言葉で話してあげると、子どもが自分の気持ちを確認し、冷静になることもできる。そして、それを理解してくれる人がいるという安心感を得られる。
まずは相手の鏡になってあげる。

否定も提案もしない安心なとこだから、安心して悩み、解決して、成長しなさい、という環境を与えることが大事。それが結果的に本人の自立に向かう。
➡しっかりとした架け橋を造りましょう。修復はできる。

2 話す
例:
自分がしたいことの為に頑張って時間を作り、さーそれをやろうと思ったところに、子どもが遊んで!といってきた。さて、どんな対応をとるか?

なんというか?
うるさい!あっちいって!➡主語がYOU➡あなたメッセージ➡相手の気持ちは汲んでいない

(親業としてコミニュケーションの提案)
⚪︎ちゃんが騒ぐと(行動)
せっかく急いで仕事をすませて本を読んでるのに(影響)
嫌だよ(感情)
➡主語がI➡わたしメッセージ➡私の心の中や感情を話している
行動)相手の行動を避難しない。事実を伝える。
影響)私が受ける影響を詳しく伝える。
感情)素直に率直に伝える。

➡それでは、解決しないかもしれないが、事の関係性を相互理解しながら対処できる。その対処について、相手も理解できる(仮に部屋を出て行っても、なぜそうなかったを理解できる)➡単にうるさい!といっても相手はわからない。

小さい時はオヤツやオモチャで丸め込めるが、大きくなると相互ともどうもならずに、関係が破綻する。そうなる前に関係を修復した方がいい。その方法として、親業でこのようなアプローチを提案している。

講師の方自身、相手を非難し、自分の考えを押し通していた。その結果、誰も周りにいなくなった。そこで悩み、親業と出会って学び、わたしメッセージということに驚いた。

わたしメッセージで感情を率直に言うこと。相手を非難することなく。

子どもは立派な親ではなく、受け止め、好きになってくれる親を望む。

夫婦もまずは時間を決めて、双方の話を聞く時間を作る。そうやって、日常にスキルを役立てて欲しい。

育児においては、たくさん練習の機会もあるし、キレイごとではどうにもならないことが多い。ただ、忘れないで欲しいのは、できないことではなく、できていないことに気付くことが大事。その上で、失敗を恐れずに身に付けられるように取り組んで欲しい。

4,5人程度でもセッションをしてくれるそうなので、ちょっと企画しようかなぁ

特に目新しい話というわけでもない。しかし、実際に世の中には定着していないし、定着することで、きっと今よりも生きやすい世の中になると思う。研究と実践をすすめたいきたい。

今日の質問
それは誰の問題ですか?