今月号の致知を読んでいたら、篠沢教授が。クイズダービーでおなじみ。



現在、ALSのため入院療養中であり、人工呼吸器で生活する状態なのだとか。

しかし、未だに日々2時間執筆をされていて、発症後3冊を書かれたのだとか。そして、今は積年の夢であった翻訳本を出版すると。

なんともすさまじい。そして、すごい。

身動きもままならぬ状態だから、いまは「古代人の心」で生きていると。
情報過多の時代にあって、目の前のことしかしることができない現在。しかし思いをはせれば、古代人同じであったろうと。そして、明日を憂うことなく、過去を嘆くでもなく、今ある環境だけを見つめる・・・「新古代主義」、フランス語で「ネオアルカイスム」で生きていると。

教授の人生はなかなか過酷。終戦によって価値観の転換がはかられ、フランス留学中は車事故で先妻をなくし、最愛の息子を波にさらわれ・・・それにも負けることなく生きてきたと。

クイズダービーに参加したのも、教授だけど間違えることがわかっている状態で参加しており、「クイズという記憶することは学問ではない」ことや「不得手なことはできなくても笑っていればいい」というメッセージを伝えたかったと。なるほど。いつも笑ってるへんなおっさんだなぁと思っていたけど、いやはや大学者だったのだなぁ・・・

「いまある環境を楽しみながら、一つ、また一つ。一歩、また一歩。一日、また一日と、前進を続けていきます。明るい心。」

メッセージが沁みる・・・