久々に放送大学の面接授業でアバンセへ
もう面接授業枠を全部とったから単位上は無駄ではあるんだけど、個人的な趣味としてちょうど聴きたかったテーマ。

1コマめは佐賀の庶民の教育システムについて。武士の高い教育システムは有名だが、それだけではなく庶民のシステムもしっかりしていた。無論、治められる側だから、武士水準まではいかないものの、世間で生きるうえで必要なこと、商売のシステムなどしっかりした内容。読み書きそろばん、そして、当時の共通ソフトとしては儒学も織り込まれていた様子。また、私塾では武士などくらいはなく学んでいたらしい。そりゃ、幕末活躍するねって。

2コマ目は先進的な西洋化について。
長崎警護をしていた佐賀藩はもともと外国先取の素養は育っていた。そこにひどい暗君でかき混ぜられた藩基盤になってからこそ、直正なる名君が縦横無尽に活躍できた。そして、積極的に西洋化を果たし、中心的な藩となれた・・・幕末の西洋といえば、佐賀だったというくらい。いやはやすごい。

3コマ目は2コマ目の続き的な。
特に三重津などの軍艦や精錬方などをより詳しく・・・当時の風景に思いをめぐらすとなお面白い。

4コマ目は、それまでふまえつつ、科学的な歴史検証はどうかという話。
鳥栖にあるシンクロトロン設備をつかって、本当に佐賀で大砲などをつくっていたのか?という話。なんと、大分県安心院には佐賀藩の飛び地があって、反射炉もあったそうな。文献は残っているものの、科学的な裏づけがとれいないとか・・・歴史資産と意識して現物がのこっていればいいのだろうけど・・・まーこれについては今後のお楽しみというところか。

本講座は歴史を見つめなおす意図で、そこから歴史を深堀したいという有意な人材が出てくることを目的として計画された講座らしい。去年は葉隠。
そういう企画ってすばらしいな。

二日目は歴史遺産巡り。これまた楽しみだ。オープンユニバーシティの名のとおり、開かれた大学であってほしい。せめて地方だけでも!