東京都のトライアル認定制度に応募してみた
東京都のトライアル認定制度をご存知だろうか?
年に2回程度、募集があり、上期の募集を知ったのが締め切りの2日前で前回は間に合わなかったが、下期の募集があるというので応募してみた。
内容は、《第2回 新型コロナウイルス感染症緊急対策 東京都トライアル発注認定制度
(新事業分野開拓者認定制度) 都内中小企業者の新型コロナウイルス等の感染症拡大防止に資する新規性の高い優れた新商品及び新役務(サービス)の普及を支援するため、新規性や独自性など東京都が定める基準を満たす新商品等を生産・提供する中小企業者を「新商品等の生産・提供により新たな事業分野の開拓を図る者(新事業分野開拓者)」として認定する(新事業分野開拓者認定制度)とともに、その新商品等の一部を東京都の機関が試験的に購入し評価する(トライアル発注事業)制度です。本制度を通じて、都内中小企業者の販路開拓を支援するとともに、新商品等の普及拡大により、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を図ります。》という内容で、1次審査12月、2次審査1から2月、3次審査を終えて3月に認定業者が決まる、長丁場である。
認定基準は、① 新商品が既存の商品等とは著しく異なる優れた使用価値を有すること。② 新商品等が、技術の高度化や生産性の向上、又は都民生活の利便の増進に寄与すること。③ 新商品等の生産・提供及び販売の方法や資金調達の方法などが、確実に実行可能で適切なものであること。④ 新商品等が、東京都の機関において使途が見込まれること。⑤ 新商品等が、新型コロナウイルス等の感染症拡大防止に資するものであること。
通常は、私のような出資者3人で、法人化しているとはいえ、個人事業に毛が生えた程度で、完全なメーカーでもない事業者が応募しても採用される可能性はゼロに近い制度ではあるが、新型コロナウイルスの接触感染対策に効果がある『リスクオフ』という製品を有しているので、もしかしたらと思って、結構、時間をかけて申請資料を作成した。
感染者が増え始めている時期やったし、実際、この年末には国内感染者が最高を更新し続けていたわけだが、「新型コロナウイルス感染症緊急対策」で応募が始まったわけなのに、認定されるまで3次審査まであって、最終認定が翌3月って、何このスローモーさはと思ったものだが、コネもネームバリューも資金も人手もない零細事業者にとっては、認定されると、有効期間2年で、都のHPでピーアールしてくれて、試験的に購入や各局で随意契約で買い上げてもくれるし、都の施設で使ってもらえて、認定されました、あそこで使われているというセールストークで実績を謳えるので申請した。
結果は、1次審査であえなく玉砕。最終審査までは行くかなと思ったが・・・。
まあ、ポイントを積み上げて行って、認定業者が決まる仕組みになっているので、事業規模がどうだ、信用力がどうだ、製造規模が広がって雇用が増えるのか、成長性があるのかなど、点数が上がらないと、次々、不採用になっていくわけだ。
もちろん、他にも感染症防止対策に資する秀逸な製品はあるだろうが、『リスクオフ』は認定基準に適合するし、4大感染症のうち、接触感染防止に効果が有るはずの、この製品がコロナウイルス感染症拡大防止に資するものに認定されなくて、ほかに、接触感染対策に使える製品はどういう製品なの?て合点がいかない。