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<ホテル火災>防火不備「なぜ放置」 犠牲者知人ら憤り
毎日新聞 5月20日(日)22時33分配信
宿泊客7人が死亡し、3人が重傷を負った広島県福山市のホテルプリンスの火災は20日、発生から1週間となった。大量の煙に巻かれた建物は、ガラス窓や壁に残る黒いすすが臭気を放っている。現場保存のため1階出入り口はベニヤ板で覆われた。現場を訪れる人もなく、ひっそりとしていた。
住宅街に建つホテルのずさんな防火対策に加え、市や消防の査察や指導にも不備があったことが相次いで発覚。近所に住む主婦(53)は「いろんな問題が積み重なり、被害が大きくなってしまったと思う。なぜ7人も犠牲になる大惨事になったのか、きちんと調べてほしい」と訴えた。【吉村周平】
「なぜ、あんな危険な建物が放置されとったんじゃ」。死亡した広島県の男性(46)の知人はホテルの防火体制の不備を憤った。
男性が約20年前から通うホテル近くの飲食店。男性店主(54)は「よく友人を連れてきてくれた」と振り返る。半年ほど前から、週末に交際中の女性を連れてくるようになり、仲むつまじい様子だった。夜が遅くなると、現場のホテルに宿泊していたという。
火災前日も2人で来店し、夜遅くに店を出た。翌朝、ホテルの火事を知って男性の携帯電話にかけ続けたが、声を聞くことはできなかった。交際相手の女性も重傷を負った。
飲食店の常連客の女性(61)は昨春、この男性や友人と島根県に花見旅行をした。「また行こう」と約束したが、かなわなくなった。女性は「経営者はもちろん、査察などが不十分だった市や消防の責任もはっきりさせてほしい」と訴えた。
県内に住む女性(69)と長女(44)も犠牲になった。2人は火災当日の13日午前0時ごろ、JR福山駅近くでタクシーに乗った。運転手(61)によると、2人は安いビジネスホテルを探していたが、どこも満室で現場のホテルに向かった。運転手は「こんな惨事になるとは……」。
自宅近所の人によると、2人とも病弱で、愛犬と暮らしていた。犬は、足が悪くて自宅にこもりがちな母親を気遣い、長女が2年前にプレゼントした。ある女性は「長女はいつも母親の健康を気にかけていた。今回も、母親の気分転換のために、連れて行ったのではないか。気の毒だ」と肩を落とした。
留守番をしていた犬は、動物愛護センターに引き取られた。
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