社内SEの苦労として挙げられるのが、社内の声への対応だ。一般的なSEの場合、システム開発のために多大な苦労をすることとなるが、社内SEとSEでは苦労の質が大きく異なる。社内から上がる要望をまとめ、システム関係のトラブルのヘルプなどに時間をとられやすいのが社内SEの難点だ。

自社でシステムを開発するのか、ベンダーに依頼するのかによっても状況は変わってくるが、いずれにしても社内の声に的確に対応することが求められる。プログラミングのスキルで解決するのが難しい問題に頭を悩まされる仕事だが、社内の声への対応に積極的になれるかどうかは、社内SEの評価を分ける重要なポイントだ。

社内から上がる意見を調整したり、トラブルの解決ために動いていたりすると、本当にこれがエンジニアの仕事なのだろうかと疑問に思うケースも起こるだろう。実際、意見を取りまとめることやトラブルのヘルプは、社内SEでないとできない仕事というわけではない。

そのため、なぜわざわざ自分がこのような仕事をしなければいけないのかと思ってしまいがちなのだ。しかし、このような考えではモチベーションが低下し、退職の道を選ぶ可能性が高まってしまう。

社内SEでないとできない仕事ではないとしても、できる限り前向きに仕事に取り組む姿勢が必要だ。対応がうまい社内SEは社員から評価される一方で、対応が良くない社内SEは社員から不満を持たれかねない。社内の声に適切に対応できる社内SEを目指すために、しっかりシステムへの理解度を深めるのが良いだろう。

ベンダーコントロールとは、システム設計や構築を外部に委託する場合に、委託先である販売業者ことベンダーとの調整を行う仕事だ。もっとも、ベンダーコントロールという職種があるわけではなく、一般的には社内SEがベンダーコントロールの役割を担うことが多い。

ベンダーコントロールの仕事で起こりがちな苦労は、肝心のシステム開発にトラブルが発生し、対応に追われるというものだ。委託先に多大な問題があり、その結果としてトラブルが発生する可能性もあるが、大きな問題を抱えていないベンダーだからトラブルは起こらないという理屈は成り立たない。

システム設計や構築を外部に委託する場合、納期までに何らかのトラブルは起こるものだ。委託しているのが1社だけならまだ良いが、複数のところに委託していると、トラブルがあちこちで起こるなんてことも決して珍しくはない。実績を買われたエンジニアがベンダーコントロールの仕事を始めた場合、トラブルの対処に追われることに戸惑うのもよくある話だ。

外部に丸投げして後は放置なんていうのは下の下の対応で、ベンダーコントロールの担当者はできる限りトラブルの発生を防ぐ努力を行う必要がある。しっかりとベンダーと話し合いを進め、どのような問題が発生する恐れがあるかを洗い出し、事前に対応策を練るのがベストだ。

トラブルが起こることを嘆くのではなく、トラブルを未然に防ごうとする姿勢が求められる。それでもトラブルが起こってしまう可能性はあるので、トラブルに迅速に対応できるよう、導入予定のシステムについて深く知っておくことも欠かせない。

☆注目の関連サイト:自社とパートナー企業の調整役「ベンダーコントロール」