最近読んだ本を何冊か紹介しようかなと思います![]()
お気に入りの新宿鮫シリーズで、前作から5年半ぶりの9作目です。
今回は、犯罪が国際化する中、鮫島とキャリアの香田が、「正義」というそれぞれの信念を、理想と現実の狭間で葛藤し、追い求める姿を描きながら、国際犯罪者や不法滞在の中国人女性など、様々な立場の視点から現在の日本にアプローチしています。
特に、警察と日本最大の組織暴力が組むことによって、国際犯罪を排除していこうとする「毒には毒を」という方法論には、考えさせられるものがありました。
また、中国人女性・明蘭は、典型的なヒロイン像とは一線を画し、現代を生々しく生き抜こうとする姿勢が印象的でした。ただ、暴力団の毛利と明蘭の事件後について、もう少し描いてもらえればなぁと。
このシリーズを読み終わった後に新宿に行くと、わくわくドキドキしてしまいます
次は、
「破線のマリス 」の続編です。
マスコミが事件や人を大々的に仕立て上げていくことで、一人の悪意に満ちた若者を生み出してしまい、その若者が逆にマスコミを利用し、カリスマになっていく様子を描いています。
マスコミを「砦」として捉え、その「砦」を失った者達が、反対に「砦」を得た者に挑んでいく姿が印象的です。
各登場人物の心理描写や丁寧に描かれるテレビ局内部などは、読み応えがあるとともに、マスコミの責任について考えさせられることが、この作家の作品群を通じて共通していることだなぁと感じました。
最後に、
これはアメリカのいわゆるゴシップやワイドショーを集めた本です。
「カニバケツ」とは、たくさんのカニをバケツに入れておくと、カニが一匹逃げようとすると他のカニが引きづり降ろす習性があるため、蓋をしないで放置していても大丈夫なので、閉鎖的な様子を描写する表現だそうです。
一見、アメリカは自由で夢のある国だと思われがちですが、ゴシップやワイドショーを通じて、自分が成り上がるためには他人を引きづり降ろす、まさに「カニバケツ」であると揶揄した内容です。
読んでいて「やっぱりアメリカって違うなぁ」とか素直に思ってしまいます。特に、いいか悪いかは別としてですが、裁判や事件など何でも「SHOW化」してしまうところがすごいなぁと。
ニュースで流れているような立派なものと、こういう草の根的な内容も併せてアメリカなんだな、と教えてもらえました。
また、バッシングをするような嫌味な書き方はされていないので、「リアル」な印象を受けますし、単純に読み物としておもしろいです。
以上、長々と書いてしまいました
本のレビューを書くのは難しくて、今思えば小学校の読書感想文って大変な課題だったんだなぁと![]()


