余談です。
とはいえ、簿記が考え出された背景となること、と感じたことです。
欧米の文化には疎いのですが、
買い物をするときの「おつり」の渡し方のこと。
750円の品物を買うとき、1000円を出したら・・・
みなさんが店員の立場だったらどうしますか?
日本の計算法
1000-750=250円
欧米(主にアメリカ?)
ドルじゃなくて、円で考えますが。
750+100+100+50=1000円
750円の品物の隣に、100円玉を1枚、2枚とならべ、さらに50円玉を置いて、
客の出した1000円と同じになりました。
品物と一緒に250円を持っていって、と。
このように、おつりの計算は足し算方式だ、ということだそうです。
足し算していって、客が出した1000円と、品物750円+250円が等しい、とみる考え方。
これ、売り手と買い手の価値をそろえる、まさしく「簿記的発想」です。
まあ、この発想が簿記に応用されたのだと思いますが。
それで、日本人の引き算方式。
これは、みなさんもこんな感じで支払をしているはず。
750円の買い物、財布の中に効果が何枚かあると・・・
1050円を差し出して、300円を受け取る、とか。
1250円を差し出して、500円を受け取る、とか。
これ、「釣り銭の最小化」なんて言うんだそうです。
ところが、このやり方、欧米の人達には訳がわからないのだそうです。
「Hey!YOU!(こっから日本語で🤣)なんで1000円札とコインを出すんだ!ひっこめろっ!」って。
(最近のレジスターは、金額打ち込めば釣り銭計算しますから)
いいから、レジに1050円って打ち込んでみろ、って言うと
「変な客だぜ」とかブツブツ言いながらレジに金額を打ち込んでみると、
チーン、300円
だいたい店員さんはビックリするんだそうですね。
「お前天才か?😲日本人って、なんて頭がいいんだっ、」と。
ちなみに、私は海外旅行の経験がないことを申し添えておきますが🤣
とにかく、簿記は、この足し算で考える文化圏で生まれたモノです。
足していって両者を比較する、「客の出した現金の額面」と「商品+釣り銭」をそろえる、等しくする、という発想がある。
まさしく「貸方」と「借方」。
私の推測ですが、簿記が「複式」というスタイルで設計されているのは、おそらくこの計算文化が背景としてあるのだろう、と。
さらに「取引の二重性」と合わさると、これが大変合理的な集計方法となる。
福沢諭吉が、「これは学問だ」というわけですよ。
なので、簿記を学ぼうとしたとき、この「足し算的発想」を意識して勉強を進めるのがいいんじゃないかなー、と考えています。
(どうして、こういう話が簿記の入門書にないのでしょうかね? 関係ないんですかね? おかげで、私はずーっと、延々と考え続けることになっちゃいましたよ。まぁ、自分なりにスッキリしてきたので、勉強を頑張ります。)