竹刀、刀の長さ 尺貫法 | てらいち 、です

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今回はたくさん参照します。
 
尺貫法
 
私が剣道で使っている竹刀の長さは
三尺九寸、約118cm、成人男性の規格です。
 
居合道で使う刀のほうは
2尺四寸五分、約74.4cmのものです。
 
剣道、居合道をされている方には、尺、寸で長さを表すことは普通のことかと思います。
この長さの尺や寸、重さの匁や貫を単位とすることを
「尺貫法」といいます。
 
ただ・・・
日本には「計量法」という法律があって、
尺貫法を用いた計測したものをは『違法』ということになっており、
なんと罰金まで定められているそうです。
ですから、剣道具を扱っている武道具屋さんや、刀の販売をされている刀屋さんは、
小さくセンチメートルなどの表記をしていますし、
剣道の試合規則は尺貫法の記載はありません。
 
それで、取り締まられることはないわけです。
 
それにしても、計量法は違反すると罰金を科すとは厳しい法律ですね。
 
 
今なお使われる尺貫法
ところが、尺貫法は今でも使われています。
竹刀や刀の長さの他に。
 
尺貫法は、人の平均的な身体のサイズを元にした度量法なので、
身の回りのものを図るのは尺貫法が便利なんですね。
面白いことに、長さの1尺は、1フィートなどとほぼ同じ長さです。
 
つまり、所変われど、長さの単位をどうするか、
人のサイズが基準だったわけです。
 
それで、今なお使われている尺貫法は、和服、建築などがあります。
 
剣道具の「面」「小手」「垂」の縫い目、あの間隔は尺貫法ですね。
手刺し1分差しとか1分5厘とか。
ミシン刺しの場合はmmで表記することが多いですね。
 
意外と剣道や居合道をされている方でもご存じないのですが、
袴の号数、あれは尺貫法です。
 
24号と言ったら、前紐から裾までの長さが2尺4寸ということです。
(私の使っているものは、24~25号、武道具屋さんによって若干の差がありますので)
面白いな、と思ったのは、
ケーキのサイズ
 
5号と言ったら、5寸の意味で、5×約3cmで直径15cmのケーキと言うことになります。
ケーキの形が円形ということ、日本ではポピュラーなんですが、
多くの国や地域では、焼きやすい方形のケーキが多いのじゃないでしょうか。
 
(この辺りの事情、詳細は知りません。
 四角い方が家庭で焼きやすいんじゃいないでしょうか?
 あまり海外事情も分かりません!)
 
それで、尺貫法が使われていた名残で、
5寸のケーキを5号といって販売、
「寸ではなく、号数です!」という主張で
これまた違法とはならないようにしたそうです。
 
畳やふすまのサイズ、土地の広さなども、まだ尺貫法が使われていて、
そちらの表記の法がわかりやすい場面が多いです。
 
・・・剣道着の号数は、尺貫法なのか、ちょっと分かりません。
あれも和服なので、おそらくどの部分かを尺貫法で測ったものだろう、と推測していますが。
分かりません。
 
あと、重さでは、
真珠の重さですね。
 
これも匁(もんめ)が国際的に使われている単位になっていますね。
(さきほどのWikipedia「尺貫法」を参照してください)
 
なぜ匁が使われるようになったか、これも紆余曲折、
日本の養殖真珠の技術が確立され、
世界シェア9割を占めるようになったから、というのが理由のようです。
 
 
ほかにも、まだありそうです。
 
 
それから、この長さなどの単位が、日本の場合、尺貫法からメートル法に切り替わったわけですが、
歴史的なところも興味深い話がいろいろあるようです。
 
国際的にはメートル、キログラムが使われるようになっていますが、
保守的な国があったりします。
それがアメリカ合衆国だったりするんですが、そのへんの事情も大変面白い。
 
 
長くなるので、この辺で区切っておきますが、
歴史的なこと、国際事情など、
お子さんの自由研究の題材としていかがでしょうか?
 
 
ちょっと、地味で難しいかな??