羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶 | てらいち 、です

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最近,般若心経を聞いていて。

覚えてみようか,と。

 

ま,聞き始めたきっかけは,周囲の音が聞こえないようにするため,

という不純な理由だったのだが。

 

それで,これをアートとも言えるレベルで動画にしているお坊さんもいて。

世の中,いろんな表現があるんだ,と驚いてます。

 

 

 

 

でも,考えてみると,お経というものが,葬式のためのものではなく

もともとは生きる苦しみから解放する,といった内容であったはず。

 

そうすると,現代において流行っている流行歌などと通じるものがあるわけで。

 

テクノとお経を融合させても,なんら不自然ではないのだ,と気づかされました。

 

そして,もう一つ,気づいたこと。

 

仏教の経典は,もともとインドでできたもの。

だから,サンスクリット語であったわけで。

 

すると,よく目にする漢字の経典は,

サンスクリット語を漢民族の言葉に直したもの,

つまり翻訳したんだ!と気づきました。

 

般若心経は,玄奘三蔵が訳したもの,と伝わっているそうで。

なるほど,当時にしてみると,経典を持ち帰るというのは,

現地の言葉でその内容を理解し,自国の言葉に訳す,ということだったわけですね。

 

日本の最澄や空海は,中国と日本の間で,三蔵法師と同じことをした,となりますね。

中国大陸へ渡って,おそらく現地の言葉で仏教の真髄を学び,

それを日本に持ち帰った,と。

 

紙などに記された経典をもらって,

「もらってきたよー,持ち帰ったよー」ってやったわけじゃない。

 

玄奘三蔵にしても,最澄,空海は,思想家であり冒険家であるといえそうです。

 

さて,その般若心経。

 

「羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶」という最後の部分。

 

これは,サンスクリット語の音を写したものだったんですね。

 

 gate gate paragate para-samgate bodhi svaha

(ガテー,ガテー,パーラガテー,パーラサンガテー,ボーディ,スヴァーハー)

 

仏教って,深いですね。。。