バンコクの熱い夜 | world of tequila Ⅱ

world of tequila Ⅱ

tequilaと怪しい仲間達

  前回のつづき

スプリングの利いてないベッドに体を投げ出すと

ギシッと安っぽい音がする

2人で過ごした1ヶ月ほどのインドでの放浪の日々を思い起こしながら

薄暗い天井に目をやるとうごめくものが

ヤモリの仲間だろうか

日本のそれとは比べ物にならないヤツが1匹

こんなものにも異国情緒を感じてしまう

そんな状況の中

俺は体の異常を感じていた

インドを発つ時から気づいてはいたのだが

それは我慢できないほどになっていた

猛烈に腹が痛い!!

便所に駆け込むとすでにマリアが入っていた

お前もか・・・

おい!早く出ろよ!

限界だぜ

こうして一晩中変わりばんこに

トイレとベッドの往復

脂汗を流しながら猛烈な下痢との戦いは

朝まで続いた

翌日のフライトではかなり症状も持ち直し

なんとか成田へたどりつくことができた



機内でイエローカードに体調について

「異常なし」と書いた俺はすんなり入国できたのだが

正直に記入したマリアは空港にてどこかへ連れて行かれ

肛門にガラス棒を突っ込まれ検査され

結果が出るまで可能な限り

人と接触するなとのお達しだったそうだ


後日分かったのだが

検査の結果は

腸炎ビブリオ菌中毒ということだった


コレラじゃなくてよかったねマリア


   おしまい



あ、マリアって当時くんでたバンドのドラムだよ

髪の長い小柄な男でした