メキシコシティの死者の日パレードは、たった1本の映画からはじまった。
その映画とは、007『スペクター』。
冒頭の印象的なシーンが撮影されたのが、Gran Hotel Ciudad de México(グラン・ホテル・シウダッド・デ・メヒコ)です。
実はこの映画の公開以前、メキシコシティにはあのような盛大な「死者の日パレード」は存在していませんでした。
映画をきっかけに、「あのシーンのようなパレードを本当にやろう!」と実現されたのが、現在のメキシコシティの恒例イベントなんです。
今回はその撮影舞台にもなったホテルで朝食を。
大理石の階段、きらびやかなシャンデリア、アールヌーヴォーのステンドグラス天井…
まるで映画の世界に入り込んだ気分。
観光名所にもなっているエレベーターで、4階へ。
まるで映画のセットのようなアイアン装飾のエレベーターに乗って、見えてくるのは…美しい天井のステンドグラス。
この天井は、ルイス・モンティーネ(Luis Montané)によってデザインされ、フランスで制作されたあとに船でメキシコまで運ばれたもの。
アールヌーヴォー様式の宝石のような空間。
もともとは1899年に創業した高級百貨店。
1908年に完成したアールヌーヴォー様式の建築は、今でもその美しさを保ち、ホテルとして生まれ変わった現在も、まるでタイムスリップしたかのよう。
泊まらなくても一見の価値あり。
ソカロ広場のすぐそば、観光の途中で立ち寄るのもおすすめです。
歴史 × 映画 × 建築美
テンションMAXの美しさに、しばらく見上げて動けなくなりました…!
📍Gran Hotel Ciudad de México(グラン・ホテル・シウダッド・デ・メヒコ)
Ciudad de México · 16 de Septiembre 82