テキーラやメスカルについて話すとき、「○○じゃないと本物じゃない!」なんて声を聞くことがあります。伝統を大切にしたり、大量生産や機械化に疑問を持つ意見があるのもすごく分かります。
でも、お酒って嗜好品。
結局、自分が「美味しい!好き!」と思えるものを楽しむのが一番だと思いませんか?
誰かに無理にすすめられるものではないし、自分が好きなものを選べはよくて、それを否定する必要はないのではないかな?と最近よく感じます。
また、テキーラやメスカルを「お酒」としてだけじゃなくて、「企業」としての視点で見てみるのもひとつの意見としてお伝えしたいポイント。
大きなメーカーは、地域に雇用を生み出したり、地元の経済発展や文化の普及に貢献したりしています。メキシコでは社会貢献が大企業では当たり前だと聞きます。
そういう取り組みがあるからこそ、多くの人にテキーラやメスカルの魅力が広がっている部分もあるのだと私は思います。
もちろん、大量生産や機械化には課題もあります。それを知った上で、どう付き合うかを考えることが大切なのではないでしょうか?
一方で、小さなつくり手が大切にしている手作業や伝統的な方法には、独特の温かみや特別感があります。そのクラフト感を楽しむのも素敵な選択。
私自身大好きな生産者やブランドが沢山あり、彼らの活動や活躍も素晴らしいと思っています。
どちらもそれぞれの良さがあって、どちらが正解というものではない。
だから、「本物」にこだわりすぎず、いろんなテキーラやメスカルを尊敬しながら、自分が好きなものを自由に楽しめばいいんじゃないかなと考えています。
今回のメキシコでは、どちらの立場からもその良さを伝えたいとレポートをブログに掲載しています。
「メキシコ」のトピックスにまとめているので、よかったらお時間ある時にまとめて読んでみてください。
ちなみに、ブログなので私の個人的な意見です^_^
テキーラはさすがに10年以上メキシコに通って色んな蒸留所を訪問してきましたが、メスカルはまだまだ初心者で勉強中。
もっとオアハカやその他の生産地も巡って勉強しなければと感じています。
それぞれの意見や立場に背景があるのも事実です。だからこそ、違う視点に触れることで、テキーラやメスカルの奥深さをもっと知るきっかけになるのではないでしょうか。
いろんな意見や情報に触れながら、自分の目で見て確かめるのもよし。沢山の情報の中から必要なものを咀嚼して、自分ににとっての「お気に入り」を見つけてみてくださいね。