メキシコのスペインによる征服から500年、独立から200年を記念して、日本とメキシコの交流の歴史を繙きながら、メキシコの歴史・風土・人・芸術に衝撃を受け自らの表現に向きあってきた岡本太郎さんや水木しげるさんをはじめ、8人のアーティストに焦点を当てた美術展「メヒコの衝撃―メキシコ体験は日本の根底を揺さぶる」が市原湖畔美術館で9.26まで開催しています

先日訪問した、御宿町の方からもご案内いただきましたが、千葉県の御宿は1609 年スペイン統治下にあったフィリピンからメキシコに向かう帆船サン・フランシスコ号が御宿沖で座礁し、300人以上の遭難者を地元の住民たちが救出しその後メキシコに無事到着したたことから、日本とメキシコの交流が始まった地として知られます。
歴史的な背景もあり、後援には在日メキシコ大使館や千葉県と御宿町。
そして、この時大多喜城主・本多忠朝が手厚く保護し、徳川家康のはからいで無事帰国させたということから、大多喜町も後援になっています。
前回、大多喜城だけ訪問できなかったのが残念😭
オフィシャルHPより⬇️以下の8人の作品が展示されているそうです。
革命直後のメキシコに渡り、民衆の芸術を求める壁画運動に感銘を受け、帰国後も反骨の画家として生きた北川民次。
1955 年、東京国立博物館で開催されたメキシコ美術展に衝撃を受け、メキシコ滞在を経て新たな表現へと向かった利根山光人、河原温。
自らのうちに「メキシコ的なるもの」を発見し、巨大壁画《明日の神話》を描いた岡本太郎。
版画指導に招聘されたメキシコでその作風を一変させた戦後銅版画の第一人者・深沢幸雄。
メキシコ民衆が生きる世界に妖怪を幻視し、膨大な数の仮面をコレクションした水木しげる。
「死者の日」の祭りに魅了され、強烈な極彩色で魔法画を描き続ける絵本作家・スズキコージ。
映画≪セノーテ≫で現世と黄泉の世界を結ぶと信じられるマヤの洞窟泉をめぐる神秘の旅を撮りあげた小田香。
御宿には、月の砂漠公園や月の砂漠記念館があり、現在はそちらでもメキシコについての展示があります。
御宿のキャラクターエビアミーゴ🦞のグッズもありました。
御宿でメキシコのプロモーションに携わっている方々にもお会いして、お話を聞く事ができました。
こちらは、御宿駅近くにある施設で、メキシコで活躍されていた世界的なヴァイオリン奏者の黒沼ユリ子さんが「音楽を通じた日本とメキシコの交流」の拠点として2016年にオープンした「ヴァイオリンの家/日本メキシコ友好の家」。
今回ご紹介した美術館のポスターも貼ってあります。
黒沼さんは40年間住んだメキシコから日本に帰国し、静かで暮らしやすいと、御宿町に引っ越されたそうですが、老後を一緒に楽しむはずだったご主人夫が突然亡くなってしまい、何か趣味を持とうと空き家を購入して、ご自身の思い出深いメキシコ文化を紹介したり、メキシコが好きな人達の交流の場として一般開放するようになったそう。