フィエスタ・メヒカーナでのテキーラ その1 | 日本テキーラ協会会長 林生馬 official blog

フィエスタ・メヒカーナでのテキーラ その1


日本テキーラ協会会長 林生馬 official blog-fn2 昨晩の写真を見て、事態を重く見た親しい友人の高田尚満さんがちゃんとした写真を送ってくれました。

写真のフレッド・カフマンさんは札幌で「えぞ麦酒」という知る人ぞ知るビール会社を営まれていますが、テキーラの輸入販売も行っております。トレス・ムヘレス、クアトロ・コパス、エル・テソロなどを扱うこだわりの輸入業者で、私が18年住んだLA出身の方です。「I love tequila!」の帽子は伊達ではありません!


このフィエスタ・メヒカーナで日本初登場のテキーラ「タパティオ」(Tapatio NOM 1139)。えぞ麦酒さんによる正規輸入販売がはじまります。これは日本のテキーラ界にとって大ニュースです!タパティオと言えばメキシコでもテキーラ好きの通が好む銘柄。あのエル・テソロを造る名門中の名門カマレーナ家によるテキーラです。タパティオはメキシコでは知られているもののアメリカにさえ輸出しておらず、メキシコへ行った時には「絶対に」買って帰るマストアイテムだったのですが、日本で、しかも3000円台中心の価格になりそうなんで、テキーラ好きとしてはこんなに嬉しいことはありません。まだ通関したてですので詳細が明らかになり次第またお伝えします。


日本テキーラ協会会長 林生馬 official blog-ta 左側のボトル、タパティオ レポサド(NOM 1139)のテイスティング・ノート。

美しいゴールドのレポサドは4カ月熟成。粘度は中程度で38%abv。リコリスの爽やかな香りとオークの香りを柱にフルーティーな香りも残る。アルコール臭は感じない。

綺麗な甘みの後に適度な収斂感があり、時間をかけて発酵させたテキーラに特有のヴァニラ香もある。ミディアム・ボディで舌のピリピリ感も残るが、優雅な香りとややワイルドなボディ感の二重奏でテキーラである事を忘れさせない。アフターテイストは刺激的で長い。

レポロックで一晩中呑んでいたいと思わせるクリーンなテイストのテキーラ。