朝倉みくるのBreaking Down 5 見ました.面白かったですね.
10人ニキこと鈴木大輔のオーディションでの活躍が一番お気に入りです.
次点はへずまりゅう.オーディションでみくるチャンネルのメンバー3人を初代ポケモンのヒトカゲ,ゼニガメ,フシギダネに例えるところで,発想が天才的だと思いました.
Breaking Downですが,次回は海外進出を考えているとか.
僕はこの海外進出は失敗すると思っています.
この番組を面白くしているのは,オーディションや記者会見での波乱や,防御少なめの撃ち合い中心の試合内容です.
これらは,朝倉未来や運営陣が生み出している同調圧力から生じているものです.
先日の記者会見でも顕著でした.
はじめのグループが終わった後,朝倉未来が「そうすっね,あんまり面白そうじゃないな.記者会的に面白くないな.」的なことを呟きます.
はじめのグループは口論や乱闘が少なめだったので,そのことを指しているのだと思います.
参加者たちは,有名になることを目的としているのがほとんどです.そのためには朝倉未来に気に入られて,次回以降も呼ばれ続けたり,コラボ動画の撮影チャンスを得たりすることが必要です.
それで,控え室にいた参加者たちは「自分の番になったら何か目立つような行動をとって朝倉未来に気に入られなきゃ」と思ったはず.
結果として,第2グループ以降,口論や乱闘が一気に増えました.
そして,朝倉未来もご満悦そうに「これがBreaking Downですね」といったことを述べています.
オーディションも同じです.参加者たちは,目立つために自分なりの作戦を考えてきたのでしょう.醤油をかぶったり,棒読みの演技を初めたり,変なことをする人が多発しました.
運営が指示するにしてはヘタクソすぎるので,僕は逆にこれはヤラセではない証拠なのかなとは思いました.
試合内容も同じです.朝倉未来は,勝つために守りを固める戦い方をする人には辛口の評価をし,Breaking Downらしくないと言います.一方,ノーガードの打ち合いを見せた人を評価し,Breaking Downらしいと言います.
「これがBreaking Down」とか,「Breaking Downらしい」とかっていうのは同調圧力そのもので,朝倉未来をもともと知っていて朝倉未来に気に入られたいという人にしか通用しません.
海外進出の場合,日本人には通用した同調圧力は通用しないと思います.
朝倉未来のことをもともと知っている人は少ないでしょうし,気に入られて今後の関係を構築しようとする人も少ないでしょう.
それよりも目先の勝利とファイトマネーを優先する人が多いと思います.
勝つためには「Breaking Downらしさ」は気にせずに,プロの試合のようなガード重視の戦いになるはず.
結果として「Breaking Downらしさ」のない試合が増え,番組として面白く無くなってしまうのではないでしょうか.
オーディションや記者会見も同じです.運営の同調圧力を感じ取ってヤンチャを始めるっていうのは日本人以外には難しいでしょう.
ところで,ここまで書いて思いました.「この仮説間違っているのでは?」と.
上述の仮説は「海外進出によって海外の視聴者を増やし,より大きな収益を上げたい」という目的を運営が持っている前提でした.
けれど,運営の目的が,単に「大会のマンネリ化を防いで日本の視聴者を飽きさせないため」だとしたら?
その場合,試合を「日本人 vs それより弱い外人」で組むようにします.
そうすると,勝つために守りに入ってしまう"卑怯な"外人を日本人が倒すという構図がいくつも生まれることになります.
日本人視聴者にとっては,日本人が卑怯な外人を倒すというのは気持ち良いものでしょう.
これにより再生数を伸ばすことができると思います.
もし,運営の戦略がこちらだとしたら,僕はBreaking Downの海外進出は成功すると思います.