【続】記録(68) 「答えるのは難しいのか」 | 鉄砲玉の義眼体験記 & ときどきワンコ

(今年の冬に下書きしてたものを、ついでに書いてます)

 

 

たま~にAmeba経由で義眼が必要になった子供を持つ親御さんから相談が来てやり取りしますが、

そのなかで私は

「とある事」

について伝える事が有ります。

 

その事については

自分はある程度の歳になって達観したつもりですが

普通は

即座に答えを出せる人は居ないと思っています。

 

 

まずはそれに関連した記事が有ったので載せたいと思います。

目ではありませんが先天的な疾患を持って生まれた子供と親御さんの記事です。

 

 

 

 

(以下記事の内容)

日頃からとても明るく、人を笑わせることが大好きな娘ですが、退院後に数回、「病気のない体で産まれたかった」「どうしてこんなことになったの?」と涙ながらに言われたことがずっと心に残っています。娘はきっと毎日そう思っているのでしょうが、堪えきれずに漏れたその数回の叫びに、自分は適切な返事をできたのかなぁ…と、何度も思い返しては考えています。ベストな回答は今も思い浮かばないのですが、いつも病気以外のアイデンティティを大切にしてほしいことを伝えています。

 ――――お母さまはどのようにご回答されたのでしょうか。 「健康に産まれても病気になって死ぬ人もいるし、事故で一生治らないケガをする人もたくさんいて、でも、そのこと自体がその人の人生の幸せか不幸かを決めるわけじゃないよ。それに今は治療法もたくさん研究されていて、生きてさえいれば、まだまだ可能性はあるから、それまではみんなで楽しく過ごして待ってみよう」と答えました。娘は「うん、わかったよ」と言いますが、同じことを何回か聞かれたので、理解はしても、納得はいってないのかもしれません。

 

 

「とある事」

と言うのは

「なぜ自分は産みい出された」

「なんでこんな体なのか?」

という事。

持って生まれた疾患によっては

未来的に治療法が得られる事も有るのでしようけども

今思い苦しんでいる当人には

先々の希望的観測を述べられても少なからず傷口をえぐられるなと私はこの著書から感じます。

 

 

聞かれて返事を返してあげる事はそんなに難しくないはず…

素直に思いを込めて話せば答えは出せずとも聞いた子は自分を見つめ直す事が出来るはずです。

 

 

記事(ヤフー版)にコメントしてた人がいたのでついでに転記します。

 

(他の当事者のコメント)

私は足が悪く、その事でいじめられていたりして 何度か母に「こんな足なら生まれなきゃ良かった」と言ってしまった事があります。 その度に母は聞き流す感じだったけど、いつだったか、 どんなんでもどうしてもあんたに会いたかったから産んだ。 と言われた事があって、それを聞いてから私は言わなくなりました。 仕方ないじゃん?だってこの体なんだから。 好奇な視線を送る人もいるし、意地悪言う人もいるかもしれないけど、それなら余計自分だけでも認めてあげないとさ、 自分が可哀想じゃない? と、思います

 

 

「自分が自分を否定したら人間なんてもうおしまい」

今の私ならそう言う気持ちになるコメントやなぁニコ

 

は成長期にたかだか片目見えなくて、その目が魚の腐った目に見えてただけですが

健常者への羨望と自分の劣等感は半端では有りませんでした。

いつか達観する日が来るとは思ってもみませんでしたが、

自分の事など所詮世の中では小さな出来事の1つ

そんな事よりもよその人は

自分の見てくれだけを見る人と

容姿含め人間性を見てくれる人

が居て

後者と出会えるかどうかが人生の鍵のような気がします。

幸い私は後者になる人が

奥さまだったり職く場所であったりした事で

自分を否定するような事は無くなりました。

 

 

「世の中にはもっと困っている人が居る」

「お前なんかはマシで辛い内に入らない普通の状態だ」

と言っていた両親

気持ちをぶつけたのは中学生までの2度だけかな

実際にウチの親戚周りには弱視の方が数人

小児麻痺や自閉症、顔に大きなあざが有る叔父さんも居たけど・・

それらを目の当たりにして来たとしても

親からすれば

申し訳ない気持ち

触れたくない気持ち

疾患の不自由を認めれば責任を更に感じる

のだろうと言う感情をひしひしと感じたので

あとは自分が自分で考え込むだけになりました。

 

私も

「あんたに会いたかったからや」

って言われてみたかったかな真顔

 

 

だから私は相談でやり取りする親御さんには

 

子供はいつか自分の疾患について

親に気持ちをぶつけて来ると、

思っていても口に出さない子が居るはずです。

もしもぶつけてくれた状況になった場合には

 

「親御さんはどんな答えでも構いませんから、受け流さず自分の気持ちを伝えてあげて下さいね」

 

こう伝えていますニコ