ども、自分です。

 

僕は司法書士という法律関係の資格で働いています。

あわせて、多発性硬化症という特定疾患に罹患していて、そのために肢体不自由の身体障害者です。

必ず月に一度は通院していますし(主に薬を出してもらうため)、2、3回はリハビリにも通っています。

 

それを前提に。

 

最近、とある法律上の地位の候補者にしていただいたのですが、選任されるにあたり、選任する役所から「照会書」なるものが送られてきました。

このこと自体は初めてではないので驚くことでも不審がるものでもなかったのですが、内容の一部にちょっと違和感を覚えました。

今回はそのことを書こうと思います。

 

その照会書なるものは、候補者の状態を確認するために必要な書類で、こちらとしては住所や職業などを答えるものになっています。

その質問事項の一つに、「健康状態」を尋ねるものがありました。

それ自体は、選任する側としては当然に確認すべきことですのでなんら違和感はありません。

ですが、あれ?と思ったのはその回答として記載されていた事項です。

 

その、候補者の健康状態を確認する質問の回答はあらかじめ用意されている三つから選ぶ形式になっていたのですが、その三つが、「(ア)健康 (イ)普通(←こんな感じの単語) (ウ)病弱(病名     )」だったのです。

 

いわゆる普通の、いわゆる健常者の方であれば、(ア)または(イ)を丸で囲みそれで終わりなのだろうと思います。

ですが、僕は、この文章の冒頭に書いたように、難病患者であり身体障害者なわけで、ゆめゆめ、(ア)または(イ)を選ぶはずはありません。

そのこと自体は重々承知しています。

したがって、(ウ)を選ぶことは決まっているのですが、違和感はその「病弱」という単語。

 

病弱?

いや、たしかに僕は病気にかかっているし身障者でもあるんだけど、「弱」なのか?

たしかに人より時間はかかるけどほぼ一人で移動しているし、いろいろな手続も一人で行っています。

そういう状態であっても何らかの疾患にかかっていれば(=「病」の状態にあれば)、それはそのまま「弱」につながってしまうのでしょうか?

うーむ。

なんか、健康な方が深く考えることなく健康かそうじゃないか、ということだけでそういう単語を用いたのでしょうが、なんか違和感…

 

そんなモヤモヤがあったので、僕は、(ウ)を丸で囲んだ上、「弱」の文字には()をつけて、その後ろの病名欄に「多発性硬化症」と書きました。

「病気にかかっているけど弱くない」という気持ちを込めて。

 

そんなこと、こだわらなくてもいいかもしれません。

僕自身、どうでもいいでしょ?と思わないわけではありません。

 

ですが、やっぱり引っかかる。

例えば、パラリンピアンの方々はどうでしょう?

僕と同じく多発性硬化症にかかっている伊藤智也さんは、病気にかかってはいますが決して「弱」ではないでしょう。

「鉄人」とすら称されています。

ということは、「病強」どころか、「病鉄」とでもなるかもしれません。

 

なので、「健康」の対義語として「病弱」という単語を用いるのは、ちょっと違うんじゃないかしら、と思うのです。

単純に二極化した考え方には疑問を覚えていて、今回のことは、人の性別が男女の二つだけではなかったり健常ー障害の間にも間の状態があったりのと同じで、そんなに簡単に二分はされないでしょという、世の中の大多数の方にとってはどうでもいいことをつらつらと書いてみました。