福岡伸一博士によれば、生命現象とはつまるところ「流れ」である。心臓が動くのも、脳で考えるのも、エネルギーと情報の「流れ」なのだ。生命現象は物質的な基盤にあるのではなく、つまり臓器にあるのではなく、そこでやり取りされるエネルギーと情報がもたらす効果にあるのである。

このエネルギーと情報の流れは全身くまなくリンクしている。したがって一つでも臓器が不全になりその流れに滞りが起きれば、私たちはたちまちのうちに生命の危機に立たされる。透析患者はそれを身をもって知っている。

私が移植手術後かなり意識したことは、この流れを一時も早く正常化させたいということだった。もちろんそれは、自分でコントロールできる範囲のことではあるが。

それは、精神を安定に保つこと、常に前向きなプラス思考をすることに加え、歩くことだった。

歩くことは、傷や移植腎やもろもろの機能を取り巻く「滞り」を解消し、「流れ」そのものを良くする働きをするに違いないと確信していたからだ。病院では術後2日目で断固として歩くことを指示される。それはそういう意味に違いない。

以下は、術後の歩いた距離である。

術後2日目 150m

術後3日目 350m

術後4日目 850m

術後5日目 1㎞

術後6日目 1.2㎞

術後7日目 1.3㎞

術後8日目 1.55㎞

歩くとみるみる体力も回復し、その後の痛みも取れていく。

昨日の午後、バタバタしていて、いつもの通り歩くことができなかった。するとどうだろう、夜中、痛くてしばらく飲んでなかった鎮痛剤を飲まねばならなかったのである。不思議だね、人間の体。

明日、退院となりました。

術後11日目です。


『百戦百勝は善なるものにあらず』孫子


です。


気を引き締めていきます。

まだ、スタートを切ったにすぎません。

9月24日木曜日 術後9日 晴れ(暖かい)


6時40分起床。

●36度6分 149/84 体重73.38キロ


朝の採血時に「昨日バクタを服用したので、今日はクレアチニンがあります。」とのこと。

ラシックスを7時20分に飲む。夜中のトイレの時間をコントロールしたくて。


7時50分エコー。相変わらず非常に良好。

「たまにいるくらいのレベルで良いです。普通は何かあるのだが何もないです。同じ手術をしてその差がなんだかわからない。ここまで来ると免疫的なことは(当面)起きないのでは。後は感染症を気をつける。来週火曜日に退院ですかね。まぁ週2、3日来ることになりますが。」

(うーん、本当か? 本当に来週退院か?)

「ともかく尿が出ることがいい。で、ためない方がいい。ためると細菌が増えたりする」

(おしっこの切れはいい。シャーと一気に出て残尿感も全くない)



ナースが予約しておいてくれたソーシャルワーカーが3時に来室。今後のさまざまな手続きなどの相談。非常にわかりやすい丁寧な対応で助かる。東京女子医大の段取り、手際のよさにも感心。



本日の水分摂取量は、夜10時までに2110ml。

出た小水の量は夜中の5時5分までに3050ml。

55分から2時間の間隔。最大で250ml。

最短の時間が延びた。



本日の痛み止めは、無し!



歩行練習:朝5往復、11時30分地下道、午後ロング2往復、夕方3往復。


8時過ぎに違う先生来室、来週火曜日退院です。

(確定か…)自宅に電話、退院日を告げる。ともかくびっくりしながら何より上手くいったことを喜ぶ。



免疫抑制剤:

朝、プロセプト250×4錠、プログラフ1.5㎎、メドロール4㎎×2、バクタ1錠

ほかにシグマート、バイアスピリン、ラシックス。

夜、プロセプト250×4錠、プログラフ1.5㎎、バクタ1錠、タケブロン30、シグマート。

昼にバクタ1錠、シグマート。


●この日の血液検査:クレアチニン1.33、尿素窒素21.3