昨日、友人Hのお見舞いに行った。
昔に一緒に会社を立ち上げた同志だ。
きわめて優れたデザイナーでありアートディレクターである彼は、後にイラストレーターとして自立を目指し、別の道を進むことになった。
昨年10月に会った。もう一度仕事しようと話し合った。
一昨日、彼のイラストを使って絵本を作ろうと思い至って、電話したのだ。
奥さんが出た。(彼女も昔からの友)
「知ってて電話したの? 知らないよね」と彼女。
「なにが?」
「大変なのよ、今リハビリしてるの」
「え?! 何のこと」
昨年の12月26日に脳溢血で倒れたというのだ。
今は救急で運ばれ、されにやっと先週リハビリの施設に転院できたところだというのだ。
そしてこのリハビリの施設に入ってみるみる良くなってきた、というのだった。
びっくりした私は共通の友人Kに電話してともかくお見舞いに駆けつけた。
ベットに横たわる彼の姿に、おもわず息を呑んだ。
痩せて、青白く、脳溢血で倒れた人独特の、固いたたずまいで横たわっているのだ。
しかしゆっくり私の顔を見て、彼は
「そーゆうこと」
と、その寝姿にはふさわしくない意外とはっきりした声で、ややゆっくり話しかけてきた。
(おつ、かわってない!)
「びっくりしたよ、大変だったね」と私。
「びっくりした、…」と彼。
ぽつぽつとだが、会話ができ、コミュニケーションが取れる。
少ない話しぶりから彼の、キャラクターがいささかもぶれてないのがわかった。
右半身が麻痺している。しかし、顔に麻痺はほとんどない。
私が来てからすぐに入浴とリハビリが始まったので、そんなに話せなかったのだが、ときどき来てくれというのだった。
リハビリを見学していると立つ練習をしている。昨日よりずっと上手に立てるようになっているらしい。
彼はほとんど日常生活できるまで機能回復するのではないだろうか、となぜか確信的に思った。リハビリへの意思が高く、強く明るい彼の性格がそれを支えているのがわかったからだ。
しかも、リハビリの設備が素晴らしい…。
見回していると、なんと長島監督がリハビリしているではないか!
マシンを使ってかなりハードなトレーニングをしている。
90分ほどいただろうか。
リハビリを続ける彼に挨拶して、施設を後にしたのだ。
その後、私は透析に。
この日、血圧が90を切り、除水を止めてもなかなか回復しなかった。
結局30分延長して、しかも200残してしまう。
この日体重は1600しか増えてなかったのでらくらく除水のはずだったのに…。