腎臓を患って、何に一番注意を払ったかというと、私がこの病にかかっていることを、なんとしてでもクライアントや金融機関に知られてはいけないことである。
社長が病んでいる、ということになると、間違いなく会社を維持できなくなる。そんな馬鹿な、という人がいるかもしれないが真実である。特に金融関係に知られてはならない。なぜか、融資に困難が生じるからである。社長が倒れそうな会社に融資しようなんていう関係なんてない。まして、透析なんてとんでもない、と判断するのだ。
金融機関が会社で一番チェックするのは、もちろん決算書や試算表であるが、日常的にチェックしているのは社長の健康や従業員の仕事ぶりである。だからどんなにつらくとも、外では一切つらい顔は見せないようにしてきた。特に透析前の飲み会は辛かった。何度もトイレで吐いて、知らん顔して宴席に戻ったことか…。食事も「ダイエットしてますから」と断って、低タンパクものしか口に入れなかった…。
お蔭様で、私のこと透析してるなんて、誰一人感づいていないのである。
私はこれで良い、と思っているが皆さんはどのようにお考えなのだろうか?