共に、働いていた
一人のスタッフが辞めた。
彼の人生において、
この決断は、どういった方向へと
導かれるのだろう。
辞める前、今までになく、
彼とは、話した。
互いが、納得のいく答えを求めて‥。。
辞める事が悪い事だとは思っていない。
でも、辞め方は大切だと思ってる。
彼の気持ちを打ち明けられた時はすでに、
気持ちは固まっていた。
その日を境に、彼の中では、辞める日までの
カウントダウンのスピードが加速していった。
仕事場に来ても、仕事に対する気持ちがそこには無かった。
それが、気にくわなかった。
せめて、最後くらい、
誰よりも、明るく。
誰よりも、動き。
誰よりも、仕事場の為に‥。
誰よりも、他のスタッフの為に‥。
一生懸命、働いて欲しかった。
他のスタッフが彼の決断に
納得がいくように。
そして、何より、彼自身が
納得して、去っていけるように。
気まずい、別れはしたく無かった。
何年か経って、街中で偶然、出会った時に、
それが、喜びに感じられる事を祈って‥。。