その時を、全国の仲間たちが、固唾を飲んで見守っていた。
否、全員が、最後まであきらめず、次から次へと出てくる可否決定者からの依頼事項を、一見、淡々と、、、、実際は、ギリギリでこなしていた。
今日ほど、こんなに多くのメールが飛び交った日はないだろう。
今日、決定されなければ、今回の事業は間に合わない。
つまり、中止と言う事だ。
この数ヶ月、何の報酬もなく、ひたすら突っ走ってきた。
勿論これからも、報酬など無い。
あるのは、借金と、そして、「誇り」。
それが一番必要だろう。
他人が評価する事は、どうでもいい。
ニヒリズムじゃなく、
ただ、次の世代に伝えたい、それだけだ。
決定予定時刻を、既に、1時間以上が過ぎた。
沈黙が続く。
「今、決定されました。」
メールが先か、電話が先か、
怒涛のごとく、情報が飛び交った。
「おめでとう御座います!!」
口々に、言い合い、歓声があがった。
そして、
「これからが、本番だ!気を引き締めろ!」と確認する。
深夜、帰宅すると、連れ合いが横になり、テレビを見ていた。
「決定されたよ。」
と言ったら。
「ふ~ん」
と、ここまで書くと、彼女は無関心なようにも思えるが、
彼女には、彼女の仕事があり、それに苦しんでいたようだ。
それが、連れ合いというものかもしれない。
以前であれば、ちゃぶ台返しじゃったが、、、
人は変われるものだと、
ニヤリと笑う。